■回答
Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)の管理では、これまで AzureAD PowerShell や MSOnline モジュールが広く利用されていました。
しかし現在、Microsoft は Microsoft 365 および Microsoft Entra のデータやサービスへアクセスするための統一プラットフォームとして Microsoft Graph を提供しており、PowerShell による管理についても Microsoft Graph PowerShell SDK の利用を推奨しています。
Microsoft Graphを理解するうえで、似た用語が存在し混乱しやすいため、下記にて解説します。
Microsoft Graph は、Microsoft Entra ID、Teams、Exchange Online、SharePoint Online、OneDrive、Intune などの Microsoft クラウドサービスを、単一のエンドポイントから操作できる仕組みです。(公式では「ゲートウェイ」と表現しています)
Microsoft Graph API は、Microsoft Graphの実体である REST API(システム同士がデータをやり取りするためのインターフェース)です。
例えば、ユーザー情報の取得やグループ管理などの処理は Microsoft Graph API を通じて実行されます。
管理者向けには Microsoft Graph PowerShell SDK が提供されており、PowerShell コマンドを利用して Microsoft Graph API を操作できます。
これは AzureAD PowerShell や MSOnline モジュールの後継として位置付けられています。
なお、別途Microsoft Graph SDK というものも存在し、混乱するかもしれません。
こちらは .NET、Java、Python、JavaScript などから Microsoft Graph を利用するための開発者向けライブラリ群を指します。
一般的には「Microsoft Graph SDK」はアプリケーション開発向け、「Microsoft Graph PowerShell SDK」は管理者向けの PowerShell モジュールとして区別して考えると分かりやすいかと思います。
また、Graph Explorer はブラウザから Microsoft Graph API の動作確認を行うための Microsoft 公式ツールです。
なお、Azure PowerShell は Azure 仮想マシンや Storage Account などの Azure リソースを管理するためのツールであり、Microsoft Graph PowerShell SDK とは管理対象が異なります。
Microsoft 365 や Entra ID の管理においては、Microsoft Graph が基盤であり、Microsoft Graph PowerShell SDK はその PowerShell 向け管理ツールと考えると分かりやすいでしょう。

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