1.アイテムの取得不可
1-1.取得不可とは
Zabbixの監視アイテムは基本的にステータスについて有効もしくは無効のどちらかしか設定できません。
しかし、監視が実行されると「取得不可」という状態になることがあります。
これは設定した監視を実行したが監視処理が正常にできず失敗した状態を表しています。

上記画面のようにステータス取得不可となった監視は値が取得できていないため、トリガーの処理も起きません。
そのため取得できない原因の調査や対応が必要となります。
1-2.取得不可の原因
監視が取得不可となる際には主に以下のようなことが原因として挙げられます。
・監視アイテム設定の誤り
・ネットワーク障害やFWによる疎通不可によるタイムアウトの発生
・スクリプトの処理による失敗※スクリプトを用いた監視の場合
上記以外にも原因として確認すればありますが、そもそも上記をどのようにして確認するのか記載いたします。
1-3.取得不可原因の確認
画面例にもありましたが取得不可のアイテムの右横には赤い!マークが表示されています。
このマークをクリックするとZabbixが取得不可とした理由(Zabbixのログファイルにも出力されている)のメッセージを確認できます。その内容から発生している事象を確認していきます。

上記の1つ目のメッセージでは以下と表示されている。
Value of type “string” is not suitable for value type “Numeric (unsigned)“:Value”97.030123”
このメッセージは要約すると取得した値「97.030123」が設定アイテムのアイテムタイプに沿わないため保存できなかったという内容となります。
※Zabbixでは取得するデータ型(アイテムタイプ)を監視設定で決めており、そのタイプではない監視結果を保存できないため
設定されているアイテムタイプ「Numeric (unsigned)」:数値(整数)
※メッセージは英語表記のため、アイテムのタイプを確認する際にはZabbixGUI上で英語表記にすると判断しやすくなります。

今回取得した値は「97.03・・・」と少数のためアイテムタイプを数値(浮動小数)としないと値がZabbixへ格納できない状況となります。
そのため「監視設定の誤り」もしくは「取得している処理」が誤っているという可能性があります。
※今回の内容では指定のアイテムタイプが間違っていたため「監視設定の誤り」に該当
上記のようにある程度の原因についてはメッセージから調査や判断が可能です。
1-4.ホスト自体と疎通できない場合
アイテムの監視が取得できない場合はアイテムの設定画面やデータ取得画面のステータス列にて取得不可となることを紹介しました。
しかし、ホスト自体と監視が取れていない場合はホストの設定画面から確認する必要があります。
参考としてZabbix–Agent導入ホストが監視できない場合は以下画面のようにZBXのマークが赤いことを確認できます。(緑は正常)

2.監視の復旧
2-1.監視復旧の確認
取得不可確認にて原因を特定し、監視の修正を実施しました。
その後、監視は正しい内容で監視を行うようになりますがその際に以下のような監視処理にて実行されます。
■Zabbix5.0以前
・「取得不可アイテムの監視間隔」というZabbix全体のパラメータに基づいて復旧処理が行われる。
デフォルトでは10分(600秒)となっている。
※管理設定にて変更可能
■Zabbix6.0以降
・アイテムごとに設定されている監視間隔ごとに復旧処理が行われる。
※1分監視であれば修正から1分以内に処理が行われる。
2-2.カスタマイズ監視間隔のアイテムの復旧
Zabbixでは監視間隔のカスタマイズ設定を行うことができます。
※監視間隔のカスタマイズについては以下のブログで紹介しておりますためここでは割愛いたします。
Zabbixの監視間隔について
通常の監視間隔を「0」としカスタマイズ監視間隔のみとした場合は、Zabbixのバージョン問わず、設定されている監視間隔ごとに復旧処理が行われますため、Zabbix5.0以前のバージョンでは復旧していないように見受けられておりました。
定期設定にて毎日AM8:00のみ取得する設定としている場合、取得不可の復旧が次の「AM8:00」とります。
そのため、「取得不可アイテムの監視間隔」の時間が経過しても復旧しないため、復旧判断に時間がかかることがありました。
時間まで待つのが難しい場合はZabbixのアイテム設定画面にある「監視データ取得」ボタンを押下し、即時監視取得を行うことで修正されたか確認することもできます。

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