Azure Site Recoveryによる物理サーバーのAzureへの移行について②

はじめに

前回の「Azure Site Recoveryによる物理サーバーのAzureへの移行について①」では、サーバー移行のための準備を整えました。
http://cloudsteady.jp/post/2477

今回は、引き続きサーバーの移行の様子を記載します。

 

構成図(再掲)

 

手順概要
1.移行対象サーバでの事前準備
2.テストフェールオーバー
3.フェールオーバー
4.移行の完了

 

1.移行対象サーバでの事前準備
Azure仮想マシンについては、リモートデスクトップにより接続を行うのが基本となります。そのため移行対象サーバーで、事前にリモートデスクトップ接続を許可しておく必要があります。誤ってリモートデスクトップ接続できない状態で移行してしまうと、Azureへの移行自体は成功するものの移行後のAzure仮想マシンへ接続する方法がありませんので注意が必要です。具体的には、Windows ファイアウォールでRDPが拒否されていないことと、システムのプロパティでリモートデスクトップ接続が許可されていることを確認すればよいでしょう。

 

2.テストフェールオーバー
1.本番の移行前に、テストフェールオーバーを実施することが推奨されます。

2.Azure ポータルにログインし、Recovery Service コンテナーを開きます。

3.「レプリケートされたアイテム」を押下します。

4.一覧から移行対象サーバーを押下します。

5.「テストフェールオーバー」を押下します。
※ この画面で「コンピューティングとネットワーク」を開くと作成される仮想マシンの各種設定を変更することができますが(例えば、Azure仮想マシンのサイズを指定することができます。)、今回は移行可能であることを確認するのが主目的の為変更せずに移行を実施します。

6.テストフェールオーバーに使用する復旧ポイントと、サーバー移行先のAzure仮想ネットワークを選択し「OK」を押下します。
※ テストフェールオーバーで選択するAzure仮想ネットワークは、本番用とは別に事前に作成しておくことが望ましいです。

7.テストフェールオーバーが完了したら、作成されたAzure仮想マシンに対してリモートデスクトップ接続可能なことを確認します。

※ テストフェールオーバーを実施するだけでは、パブリックIPアドレスやネットワークセキュリティグループは作成されません。ネットワークセキュリティグループをサブネット単位ではなく、ネットワークインターフェース単位で設定する場合は、ネットワークセキュリティグループを別途作成し、テストフェールオーバーによって作成されたAzure仮想マシンのネットワークインターフェースに関連付ける必要があります。パブリックIPアドレスについても同様に別途作成し、Azure仮想マシンのネットワークインターフェースに関連付ける必要があります。ネットワークセキュリティグループとパブリックIPアドレスの作成は、テストフェールオーバーだけではなく本番のフェールオーバー時にも必要な作業となります。

8.テストフェールオーバーで作成されたAzure仮想マシンへの接続に問題無いことを確認することができたら、テストフェールオーバーのクリーンアップを実施します。「テストフェールオーバーのクリーンアップ」を押下します。

9.「テストが完了しました。……」にチェックを入れ「OK」を押下します。

10.テストフェールオーバーのクリーンアップが完了すると、「状態」が「テストフェールオーバーのクリーンアップが保留中」から「保護済み」へ変化します。

 

3.フェールオーバー
1.テストフェールオーバーで問題が無いことを確認できた後、フェールオーバーを実行します。

2.Azure ポータルにログインし、Recovery Service コンテナーを開きます。

3.「レプリケートされたアイテム」を押下します。

4.一覧から移行対象サーバーを押下します。

5.「フェールオーバー」を押下します。

6.テストフェールオーバーに使用する復旧ポイントを選択します。
移行対象サーバーが停止していることを確認します。停止していない場合は停止します。
停止していることを確認した後、「OK」を押下します。

7.フェールオーバーが完了したら、作成されたAzure仮想マシンに対してリモートデスクトップ接続可能なことを確認します。
※ テストフェールオーバーと同様、パブリックIPアドレスやネットワークセキュリティグループを適宜作成する必要があります。

 

4.移行の完了

1.移行先Azure仮想マシンに接続し、問題が無いことを確認した後、「移行の完了」を実施する必要があります。「移行の完了」を実施することで、Recovery Service コンテナーに保存されている復旧ポイントが削除され課金が止まります。

2.Azure ポータルにログインし、Recovery Service コンテナーを開きます。

3.「レプリケートされたアイテム」を押下します。

4.一覧から移行対象サーバーを押下します。

5.「移行の完了」を押下します。

6.「OK」を押下します。

7.「移行の完了」の完了後、レプリケートされたアイテムの一覧から移行対象サーバーが存在しなくなっていることを確認します。

8.以上となります。

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