Blob ストレージのポイントインタイム リストアについて

はじめに

ポイントインタイムリストアは、現在パブリックプレビュー中の機能となっております。

 
その名のとおりBlobストレージの復元機能となり、偶発的な削除や破損に対する保護を提供します。
また、ユーザーまたはアプリケーションが誤ってデータを削除したり、
アプリケーションエラーによってデータが破損したりするシナリオにおいても役立ちます。

 

徐々に対応リージョンも増えてきましたので、今回の記事で簡単にご紹介させていただきます。

 

・Azure BLOB バージョン管理のパブリック プレビュー リージョンの拡大(7月 16, 2020 公開日)

https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/azure-blob-versioning-public-preview-region-expansion-2/

 

前提条件

ポイントインタイムリストアを有効にするには、ストレージアカウントにて以下の機能を有効にする必要があります。

 

・Soft delete
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/blobs/soft-delete-enable

・Change feed
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/blobs/storage-blob-change-feed#enable-and-disable-the-change-feed

・Blob versioning
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/blobs/versioning-enable

 

注意点

ポイントインタイム リストアでは、ブロックBLOB に対する復元操作のみがサポートされます。

 

例えば、Windows Virtual Desktop でユーザプロファイルをFSLogixにてBlob ストレージに保存する場合、
ユーザプロファイルデータはvhd形式となります。
vhd形式はページBlobとなるため、こういったシナリオには対応しておりません。

 

その他にもコンテナーに対する操作は復元できなかったり、Premium ブロック BLOB の復元はサポートされていない等、
現時点では制約事項が多いため、事前に目を通しておくとよいでしょう。

 

動作確認

 

①モジュールのインストール


Install-Module -Name Az.Storage -RequiredVersion 2.0.1-preview -AllowPrerelease

 

②ポイントインタイムリストアの有効化

#Set resource group and account variables.
$rgName=”リソースグループ名”
$accountName=”ストレージアカウント名”

 

# Enable soft delete with a retention of 6 days.
Enable-AzStorageBlobDeleteRetentionPolicy -ResourceGroupName $rgName `
-StorageAccountName $accountName `
-RetentionDays 6

 

# Enable change feed.
Update-AzStorageBlobServiceProperty -ResourceGroupName $rgName `
-StorageAccountName $accountName `
-EnableChangeFeed $true

 

# Enable point-in-time restore with a retention period of 5 days.
# The retention period for point-in-time restore must be at least one day less than that set for soft delete.
Enable-AzStorageBlobRestorePolicy -ResourceGroupName $rgName `
-StorageAccountName $accountName `
-RestoreDays 5

 

# View the service settings.
Get-AzStorageBlobServiceProperty -ResourceGroupName $rgName `
-StorageAccountName $accountName

 
③復元実行


ロールバックする日時を指定し、復元をクリックすると処理が実行されます。
※実行中コンテナの書き込み、読み込み操作は不可となります

 

まとめ

比較的簡単かつスピーディーに導入できるかと思うので、有事の際に備え有効化を検討するパラメータの一つかと思います。
現在プレビュー中ですが、正式リリース後どれだけの制約事項が改善、機能がアップグレードされるかも要チェックかと思います。

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