Azure VDI のマスターイメージ作成における注意点

はじめに

ご承知のとおり Microsoft Azure は、様々なVDI 製品(Windows Virtual Desktop、Citrix Cloud、VMWare Horizon Cloud 等)の基盤として活用することができます。

VDI導入にあたり、製品問わず共通する作業、それは”マスターイメージの作成”となります。

今回はMicrosoft Azure 基盤としたVDI を構成する際の注意点やポイントについて記載していきたいと思います。

 

マスターイメージとは?

マスターイメージとは、VDIで利用する共通のOS設定、ソフトウェアのインストール等を一台のコンピュータ上で行い、そのコンピュータのハードディスクをもとに、必要な台数分コピーするようなイメージになります。

#呼び名としては、オリジナルイメージ、カスタムイメージやゴールデンマスターなど、色々ありますね。

 

マスターイメージのメリットとして、VDIのセットアップを一台ずつ手作業で設定することはできますが、台数が多ければ多いほど手間と時間が増え、人的にミスも増えてくるでしょう。当然ながら試験についても同様です。

そういったときにマスターイメージを用意することで、一台に対してのみセットアップを行い、また複製された一台を確認することが全台分の確認にもつながることから、構築作業や運用時にオペレーションを最適化できます。

 

Azureでできないこと

Microsoft Azure では基本的に Sysprep実行時の応答ファイルの適用はサポートされていません。

・VHDの一般化

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/prepare-for-upload-vhd-image#generalize-a-vhd

–抜粋–

カスタム unattend.xml ファイルはサポートされていません。

———-

  

応答ファイルとは?

Sysprepを実行して一般化したWindowsイメージを起動すると、「Mini-Setup」と呼ばれる最終セットアップ段階からスタートし、最小限の対話でWindows 10のインストールを完了することができます。そして、このMini-Setupのプロセスは「応答ファイル(Unattend.xml)」を使用することで、人の対話なしで“完全に自動化”することができます。

また初期設定のカスタマイズなども詳細に行うことができます。

代表的な応答ファイルの設定値は以下です。

 

  • CopyProfile :全般的なプロファイル設定の保持
  • auditSystemデバイスドライバーの保持(例えばプリンターなど)

 

オンプレミス環境のVDIだったり、Windows 10などのクライアントOSを展開する場合の常套手段ですが、Azure では対応していません。結構痛いです。

 

カスタマイズできること

タスクバーやスタートメニューのカスタマイズは、応答ファイルでなくても実現できます。

例えば以下のとおりタスクバーをカスタマイズするとします。

Xmlファイルを作成し、以下のとおり記載します。

 

 

Teams を追加したければ一文追加するのみです。

    <taskbar:DesktopApp DesktopApplicationLinkPath="%APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Microsoft Teams.lnk" />

作成したXMLファイルをマスターVMに配置し、ポリシーにセットすれば準備完了です。本設定はSysprepを実施しても設定が維持されます。

まとめ

WVDなどのAzure上のVDIで利用できるマスターイメージは比較的シンプルになるかと思います。複製後、エンドユーザに実施いただくもの、GPOやサードパーティーで配信するもの、設計時に明確しておくと、スムーズに導入が進むと思います。

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