【前提】
Azureのアラート通知で、ExpressRouteの計画メンテナンス通知で下記のような一文を見ることが定期的にあるかと思います。(下記はGoogle翻訳)
「Azure での計画メンテナンス中、AS-path prepend (AS パス プリペンド) が適切に設定・運用されていれば、ExpressRoute のトラフィックは冗長接続へシームレスに切り替わり、サービスの中断は発生しません。AS-path prepend が適切に運用されていない場合、トラフィックが冗長接続へ切り替わるまでの間、サービスに一時的な影響やパフォーマンスの低下が生じる可能性があります。」
上記の意味と確認方法が分からない場合、本記事をご参考ください。
【回答】
適切な設定とは、「AS-path prepend によって過度な経路優先度の差を設けていない」状態、もしくは「AS Path を利用していない(デフォルト設定のまま)」状態のこととご理解いただければよいかと思います。
そもそもの「AS-path prependとは何か?」については、分かりやすい解説ブログ等はたくさんあるためここでは割愛しますが、簡単にいうと複数存在する通信経路の優先度を調整するための設定です。(エッジデバイスをアクティブ/スタンバイモードに意図的に構成したい場合に利用します)
ではどうやって確認すればいいかについてですが、ここでは一例としてAzure 側で確認できる代表的な方法をご紹介します。
AzureポータルにてCloudShellをPowerShellで起動し、下記コマンドを実行します。
#主回線確認コマンド
Get-AzExpressRouteCircuitRouteTable -DevicePath Primary -ExpressRouteCircuitName -PeeringType AzurePrivatePeering -ResourceGroupName | Format-List *
#副回線確認コマンド
Get-AzExpressRouteCircuitRouteTable -DevicePath Secondary -ExpressRouteCircuitName -PeeringType AzurePrivatePeering -ResourceGroupName | Format-List *
上記コマンドの結果を主回線と副回線で比較します。
適切な設定の一例として、下記のような結果が得られた場合、問題ないと判断できます。
◆例1:利用していない
主回線
Network NextHop LocPrf Weight Path
------- ------- ------ ------ ----
x.x.x.x/xx y.y.y.y/yy 100 0 65001
副回線
Network NextHop LocPrf Weight Path
------- ------- ------ ------ ----
x.x.x.x/xx y.y.y.y/yy 100 0 65001
◆例2:過度な経路優先度の差を設けていない
主回線
Network NextHop LocPrf Weight Path
------- ------- ------ ------ ----
x.x.x.x/xx y.y.y.y/yy 100 0 65001
副回線
Network NextHop LocPrf Weight Path
------- ------- ------ ------ ----
x.x.x.x/xx y.y.y.y/yy 100 0 65001 65001
なお、本確認方法は Azure 側から受信している経路情報を確認する方法であり、実際のルーティング動作はオンプレミス側の BGP 設定や通信事業者の経路制御にも影響を受ける点にご注意ください。

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