Azure Logic Apps は無料利用料枠の中で使用可能ですか?

ワークフローの作り方(利用するコネクタの種類)によっては、ほぼ無料とすることが可能です。
※ほぼ無料は可能ですが、完全無料にはならない為、ご注意ください

Logic Apps には、Standard プラン (シングルテナント) と 従量課金プラン (マルチテナント) があり、無料利用枠があるのは「従量課金プラン」です。
従量課金プランでは、サブスクリプション毎に毎月最初の 4,000 回の「組み込みアクション」が無料です。

以下に、「無料になる範囲」「有料になる範囲」についてそれぞれ説明します。

 

1.無料枠の対象(毎月4,000回まで無料)

①組み込みアクション (Built-in Actions): HTTP、変数、制御フロー(条件分岐など)、データ操作(JSONの解析など)といった、Logic Apps自体が持っているネイティブなアクションです。これらは月4,000回まで無料、それ以降は微額な従量課金となります。

②組み込みトリガー: スケジュール(再発)、HTTP要求の受信などは、基本的にトリガー自体の料金はかかりません。

 

2.有料(無料枠の対象外)

①Standard コネクタ (Office 365, SharePoint, Blob Storage など): これらは「コネクタ」を利用するため、トリガー・アクション共に実行回数ごとに料金が発生します。無料枠には含まれません。

②Enterprise (Premium) コネクタ: Standard よりも単価が高いコネクタです。こちらも実行ごとに料金が発生します。

③ストレージ料金: 実行履歴や入出力データの保持にかかる料金です(履歴保持期間は0には出来ない為、微額ですが、必ず料金が発生します)。

 

■結論

「HTTP リクエストを受信して、変数を処理して、HTTP で応答する」といった組み込み機能だけで完結するワークフローであれば、 月4,000回のアクション実行までは(ストレージ料金を除き)無料で利用可能です。 しかし、Outlook や Teams などの Standard コネクタ を利用する場合は、1回目から料金が発生する点にご注意ください。

なお、Logic Appsの料金については以下MSサポートチームのBlogが非常に詳しいです。是非ご参照ください。

従量課金版 Azure Logic Apps の料金体系を理解するポイント

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