Azure Backup のデータ保存先を仮想マシンと異なるリージョンに設定できますか

この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。

Azure Backup は、仮想マシンと同じリージョンでのみ作成できます。例えば、東日本リージョンにて作成された仮想マシンのバックアップは、東日本リージョンで行われます。
しかし、ストレージの冗長種別を地理冗長(GRS)に設定することで、東日本リージョンのペアリージョンである西日本リージョンにデータの複製を持つことは可能です。

 

[Azure portal で Azure VM データを復元する方法]
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/backup/backup-azure-arm-restore-vms#restore-vms-with-special-configurations
・Azure データ センターでの障害発生時に VM を復元する

 

東日本リージョンの有事の際に、西日本リージョンに複製されているデータを活性化して利用可能とするには、以下のいずれかを満たす必要がございます。

1.マイクロソフト社にて、障害が発生した東日本リージョンの復旧を諦め、西日本リージョンへのフェールオーバーを行う。(マイクロソフト社側の決断)
 復旧の余地がある限り東日本リージョンの復旧に努めますが、どうしても復旧ができない場合は、東日本リージョンへのフェールオーバーが妥当と判断がなされ、西日本リージョンへの IP の切り替えが行われます。

2.ストレージアカウントのセルフフェールオーバーを行う(ユーザー側の判断)
 ストレージアカウントの機能を用いて、ユーザー側の災害復旧計画に基づいて切り替えできます。

 

また、東日本リージョンから西日本リージョンにフェールオーバーしたあと、西日本リージョンでも障害が発生した場合のマイクロソフト側の対応は、以下のいずれかが検討され、日本に存在するデータが国外に複製されることはありません。
・東日本リージョンの復元を試みる
・日本国内に第3のリージョンを構築し、新たなセカンダリーリージョンとする

 

有事の際の挙動につきましては、以下サイトも併せてご覧ください。

[ストレージサービスの地理冗長 (GRS) の障害時の挙動について]
https://blogs.technet.microsoft.com/jpaztech/2016/08/09/storage-service-grs-failover/

[災害復旧とアカウントのフェールオーバー]
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/common/storage-disaster-recovery-guidance

いいね (この記事が参考になった人の数:7)
(↑参考になった場合はハートマークを押して評価お願いします)
読み込み中...

注意事項・免責事項

※技術情報につきましては投稿日時点の情報となります。投稿日以降に仕様等が変更されていることがありますのでご了承ください。

※公式な技術情報の紹介の他、当社による検証結果および経験に基づく独自の見解が含まれている場合がございます。

※これらの技術情報によって被ったいかなる損害についても、当社は一切責任を負わないものといたします。十分な確認・検証の上、ご活用お願いたします。

※当サイトはマイクロソフト社によるサポートページではございません。パーソルクロステクノロジー株式会社が運営しているサイトのため、マイクロソフト社によるサポートを希望される方は適切な問い合わせ先にご確認ください。
 【重要】マイクロソフト社のサポートをお求めの方は、問い合わせ窓口をご確認ください