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Microsoft Purview にあるデータ損失防止(DLP)ポリシーでは、各ルールの条件に[ドキュメント名がパターンと一致する]と[ドキュメント名に単語または語句が含まれている]を選択することができます。
この二つ条件の違いを説明致します。
まず[ドキュメント名がパターンと一致する]について。
正規表現を入力することで、文字列中のいずれかで部分一致した場合に検知対象となります。
指定した文字列の前後に文字列が隣接していても適用されます。
(ちなみに、正規表現でなくても単語や語句を検知できます。)
例) [うま] と指定した場合、以下の動作となります。
・しまうま : 適用される動作
・しま うま : 適用される動作
・うまくいく: 適用される動作
・うま くいく: 適用される動作
・うま : 適用される動作
次に[ドキュメント名に単語または語句が含まれている]について。
単語としての[完全一致]を検知するものになります。
指定した文字列の前後に文字列が隣接している場合は、別の単語という扱いとなります。
例) [うま] と指定した場合、以下の動作となります。
・しまうま : 適用されない動作
・しま うま : 適用される動作
・うまくいく: 適用されない動作
・うま くいく: 適用される動作
・うま : 適用される動作
[ドキュメント名がパターンと一致する]と[ドキュメント名に単語または語句が含まれている]のどちらも[機密情報の種類]での検知ができない独立した設定になります。
個人の感想になりますが、日本語は文字列が続く言語なので、完全一致よりもパターン一致の方が適していると考えます。