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Azure VM上の環境でも、VMに接続されたManaged Disk(管理ディスク)におけるベンチマークを計測することが可能です。
いくつかのソフトウェアやそれに伴う手段がありますが、ここではMicrosoft公式ツールである「DiskSpd」を使用する方法をご紹介します。
DiskSpdはCUIベースではありますが、簡単にベンチマークを計測可能です。
【手順】
- DiskSpdを公式GitHubからダウンロードします。ZipファイルのURLはこちら。
- DiskSpd.zipというzipファイルを解凍し、任意の場所で展開します。
- 展開されたフォルダ内に「amd64」「ARM64」「x86」という子フォルダが確認できます。「amd64」は64ビットOS向け、「ARM64」はARMチップOS向け、「x86」は32ビットOS向けです。このなかでどれが適当か判断し、適当と判断したいずれかのフォルダのパスをShift+右クリックから「パスのコピー」を選択する形で、コピーします。
- 「管理者として実行」する形式で、コマンドプロンプトを起動します。
- cdコマンドを用いて、先にコピーしたパスをペーストし、当該パスへ移動します。
- DiskSpdのコマンドを入力してEnterキーを押すことで、ベンチマークテストが実行されます。
コマンドの書き方は一例として、以下のようになります。
diskspd.exe -c5G -b128K -d600 -w50 IO.dat > result.txt
-c<テストファイルとして設定するサイズ>G(ギビバイト) ※キビバイトの場合はK、メビバイトの場合はMに適宜修正
-b<ブロックとして設定するサイズ>K(キビバイト) ※メビバイトの場合はM、ギビバイトの場合はGに適宜修正
-d<ベンチマークテストを行う秒数>
-w<書き込みの比率> ※この値を0にした場合、読み込みのみのベンチマークを計測
<テストファイル名>.dat ※拡張子はbinなどでも可
<ベンチマークテストの結果ファイル名>.txt ※コマンドプロンプト上に表示されるベンチマークテストの結果がtxtファイルとして出力される
そのほかにも、キャッシュを無効化するコマンドなどがありますので、必要に応じて追加で調べてみることをおすすめします。
なお、テストファイルとベンチマークテストの結果ファイルは、いずれも指定がなければ指定したdiskspd.exeと同一パスに保存されます。
また、キビバイトやメビバイト、ギビバイトという言葉に耳馴染みがない方もいらっしゃるかと思いますが、一般的なKBやMB、GBといった単位が十進法で計算されているのに対して、GiB(ギビバイト)やMiB(メビバイト)、KiB(キビバイト)という単位は二進法で計算されています。
そのため、例えば1KiBは、1024バイト=1.024KBと換算されます。より詳しく知りたい方は、これらの単位について検索してみてください。
7. 正しくベンチマークテストが完了すると、以下のように結果が出力されます。