Outlook on the Web で意図したメールアイテムが検索で表示されない

この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。

Outlook on the Web でのメールアイテム等の検索が意図した結果とならなかった場合に、お試しいただける方法を下記より 3 点紹介します。

■ ダブルクォーテーション (“”) にてキーワードを括った検索

Outlook on the Web の検索の精度を向上させる方法として、検索キーワードをダブルクォーテーション (“”) にて括って検索する方法があります。
ダブルクォーテーション (“”) にてキーワードを括って検索することで、検索結果として完全一致の対象が表示される動作となります。

入力例:”山田” “報告書” 等

■ 高度なクエリ検索 (AQS)

Outlook on the Web の検索につきましては、高度なクエリ検索 (AQS) と論理演算子を組み合わせることにより、より詳細な絞り込みをおこなった検索が可能です。

□ 高度なクエリ検索 (AQS) 使用例
AQS を使用するには、検索ウィンドウにキーワード、コロン、検索する単語の順に入力します。たとえば、”Contoso” という単語が差出人に含まれるアイテムを検索するには、[FROM:Contoso] と入力します。
以下に、AQS で利用できるキーワードを掲載します。

FROM : [差出人] 行を検索します。
TO : [宛先] 行を検索します。
CC : [CC] 行を検索します。
BCC : [BCC] 行を検索します。
PARTICIPANTS : [宛先] 行、[CC] 行、および [BCC] 行を検索します。
SUBJECT : 件名を検索します。
RECEIVED : 受信した日付を指定して検索します。(例 : 2019/07/10、2019/07/10..2019/07/17 等)
CATEGORY : “分類項目” を検索します。(例 : [CATEGORY:青の分類] と入力する事で、青の分類が行われているアイテムのみを検索します。)
HASATTACHMENT : 添付ファイルの有無を定義します。

また、上記のキーワードに加え、AND および OR などの論理演算子を組み合わせる事により、詳細な検索も可能となります。
例として、差出人が User かつメッセージが 2019 年の 7 月 10 日から 2019 年 7 月 17 日までに受信したアイテムを対象として検索するには以下のように入力します。

・入力例:
(FROM:User) AND (RECEIVED:2019/07/10..2019/07/17)

なお、AND および OR などの論理演算子がキーワードではなく演算子として扱われるようにするには、大文字で入力する必要があります。

※参考情報
[Outlook on the web でメールや連絡先を検索します。]
https://support.office.com/ja-jp/article/b27e5eb7-3255-4c61-bf16-1c6a16bc2e6b

[Outlook.com でメールや連絡先を検索する]
https://support.office.com/ja-jp/article/88108edf-028e-4306-b87e-7400bbb40aa7

[Exchange Online の検索について]
http://answers.microsoft.com/ja-jp/msoffice/forum/msoffice_outlook-mso_winother/exchange-online/10c1226b-6650-4fb3-9dd2-cf4950ec87b2?auth=1

上述した AQS は Outlook クライアントでも用いることができることと併せ、Outlook クライアントでは予定表や連絡先に対しての検索についても AQS を用いることが可能です。

[Outlook で検索条件を絞り込んでより良い検索結果を得る]
https://support.office.com/ja-jp/article/-d824d1e9-a255-4c8a-8553-276fb895a8da

■ PowerShell を用いたメールボックスの移動処理

意図しない検索結果が表示されたり、検索ができないなどの事象が発生した場合、メールボックスの移動処理を行うことで、メールボックスが再構成され、事象が改善する可能性があります。

作業の完了後はメールボックスのデータベースが書き換えられることから、作業完了時に Outlook を起動している場合や、Outlook on the Web にサインインをされている場合は再起動、およびサインアウトを促すメッセージが表示されたり、メールボックスへのアクセスが不可になる時間が発生することが想定されることを、予めご留意ください。

メールボックスの移動処理を行う WindowsPowerShell コマンドレットを以下にご案内します。

<手順>

□ .1 Windows PowerShell を起動し Exchange Online に接続します。

<参考情報>
[Exchange Online PowerShell への接続]
https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/exchange/exchange-online/connect-to-exchange-online-powershell/connect-to-exchange-online-powershell?view=exchange-ps

[Microsoft Office 365 PowerShell ガイド ]
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=42673

上記接続が完了いたしましたら以下のコマンドレットを実行します。

□ 2. 移動リクエストをおこなうコマンドレットを実行します。

<構文>
New-MoveRequest -Identity <移動をおこなうメールボックス>

<実行例>
New-MoveRequest -Identity admin@contoso.com

□ 3. 移動リクエストを実行したメールボックスの進行状況を抽出する際は、下記コマンドレットを実行します。

[構文]
Get-MailboxStatistics -Identity “移動対象のメールボックスのメールアドレス” -IncludeMoveReport | Select MoveHistory

[実行例]
Get-MailboxStatistics -Identity “User01@contoso.com” -IncludeMoveReport | Select MoveHistory

[実行結果例]
MoveHistory
———–
{(2019/07/017 15:37:14: TargetMDB=JPNPR01DG044-db139, Size=272.4 MB (285,650,234 bytes), Duration=01:49:32.5271180)

上記実行例では、2019 年 7 月 17 日に移動の処理が実施され、完了したことが確認できます。

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