この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。
直近で更新された Azure 情報の中で、より多くのお客様にメリットのある情報をピックアップしてお知らせします。
東日本リージョン (Japan East) で Azure 可用性ゾーン (Azure Availability Zones) が一般提供
一般提供:東日本の Azure Availability Zones
Azure の可用性構成は、「可用性セット」「可用性ゾーン」「ペアリージョン」と大きく3つで構成されています。
今回、日本の東日本リージョンにて「可用性ゾーン」が一般提供されました。
可用性ゾーンについては、Azure リージョン内の物理的に分離された場所(データセンター)で提供されます。可用性ゾーンは、独立した電源、冷却手段、ネットワークを備えた 複数のデータセンターで構成されており、仮想マシンでの 99.99% の アップタイムというサービス レベル アグリーメント (SLA) を提供可能です。
※2 つ以上の VM が 1 つの Azure リージョン内の 2 つ以上のゾーンにデプロイされている場合、99.99% の SLA が保証されます。
※西日本リージョンでの可用性ゾーンは現時点で予定されていません。
可用性ゾーンの利用に関しては追加コストは発生しませんが、可用性ゾーンに展開した仮想マシンの利用料金と可用性ゾーン VM 間データ転送の帯域幅の料金がかかります。(帯域幅の料金詳細をご参照下さい。)
可用性ゾーンがサポートしているのは下記です。
・Linux Virtual Machines
・Windows Virtual Machines
・Virtual Machine Scale Sets
・Managed Disks
・Load Balancer
・Public IP address
・Zone-redundant storage
・SQL Database
・Event Hubs
・Service Bus (Premium Tier Only)
・VPN Gateway
・ExpressRoute
・Application Gateway (preview)
※ IaaS VM に関して対応しているものを確認する際には以下の PowerShell コマンドレットで確認可能です。
Get-AzComputeResourceSku | Where-Object {$_.Locations.Contains(“japaneast”) -and $_.LocationInfo[0].Zones -ne $null}
なお、 可用性セットから可用性ゾーンへの切り替えはサポートされていませんので、すでに可用性セットで展開済のリソースについては一旦削除した状態で
可用性ゾーンの構成を再展開する必要がありますのでご注意下さい。
「可用性セット」の SLA が 99.95% 「可用性ゾーン」の SLA が 99.99% となり、より高いビジネス継続性を求めるシステムに対して高い可用性を提供することができすようになります。
クラウドにて、システムの冗長性が必要となった場合、可用性ゾーンについても考慮されてはいかがでしょうか。
東日本リージョン (Japan East) で Azure 可用性ゾーン (Azure Availability Zones) が GA!
Azure Blob Storage のライフサイクル管理の一般提供を開始
Azure Blob Storage のライフサイクル管理では、データを最適なアクセス階層に移行し、ライフサイクルの終了時点でデータを有効期限切れにすることができます。
例えば、Blob Storage でセットされているデータについては、それぞれ固有のライフサイクルがあると思います。データよってはライフサイクル初期にアクセス頻度が高いものの、年月の経過によってはアクセスが大幅に低下してしたり、保存だけされてそのままクラウド上に残り、ほとんどアクセスされないデータもあります。
Azure Blob Storage のライフサイクル管理を利用することでカスタム ルールを定義して BLOB のアクセス階層移行と保持を自動化できるようになります。
ライフサイクル管理ポリシーにより、以下のような処理を実行できます。
・アクセス頻度の低いストレージ階層に BLOB を移行して (Hot から Cool、Hot から Archive、Cool から Archive など)、パフォーマンスとコストを最適化する
・ライフサイクルの終了時点で BLOB を削除する
・最大 100 個のルールを定義する
・1 日に 1 回ルールを自動的に実行する
・コンテナーまたは BLOB の特定のサブセットにルールを適用する (ルールあたり最大 10 個のプレフィックス)
データの扱いについては慎重に取り扱う必要がありますが、結果として削除されないまま残ってしまう場合があると思います。ポリシーとして設定することでデータのライフサイクルを管理できるように
なる機能となりますので、属人的なデータ管理ではなくポリシーベースで管理が可能となります。
また、不要データを定期的に削除できるようになりますので、最適なストレージ管理が出来るようになるかと思います。
Azure Blob Storage のライフサイクル管理の一般提供を開始