この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。
直近で更新されたAzure情報の中で、より多くのお客様にメリットのある情報をピックアップしてお知らせします。
Standardサポートの高品質化
これまでMicrosoftはAzure Standardサポートとして24×7にて技術サポート及び課金サポートを提供してきましたが、今回月額料金が33,600円から11,200円に値下げされます。また、重要なサポートケース(重要度Aの場合)の初期応答時間が2時間から1時間に短縮されます。この変更は、マイクロソフトオンラインサブスクリプション契約に従い、Azure Standardサポートプランをご購入いただいたお客様に適用され、すでに利用されている場合、自動的にこの変更内容が適用されます。なお、EA契約でのお客様については、重要なサポートケースの初期応答時間は2時間から1時間に短縮されますが、料金については今回の変更では適用されません。
【注意点】
・EA契約でのお客様については、重要なサポートケースの初期応答時間は2時間から1時間に短縮されますが、料金については今回の変更では適用されません。
・上記アップデートはドイツリージョンでは適用されません。
Azure Backup/Azure Site Recoveryのアップグレード
エンタープライズ基盤で多く利用されているAzure Backup、そしてSite Recoveryについて、より効率的な管理が可能となるアップグレードが行われました。
AzureBackupについては、仮想マシン作成のブレードの中で、Backupを選択できるようになりました。仮想マシンを作成する時点でバックアップの設定を行うことが決まっている場合、仮想マシンの構築完了を待たずに、バックアップの有無、取得タイミング、保持ポリシーを定めることが可能です。また、バックアップの設定漏れの防止と言った面でも効果が見込めるでしょう。
▲仮想マシン作成ブレード内メニュー、保持ポリシーの設定も可能
また、Site Recoveryにおいては、包括的な監視機能が実装されました。Azureポータルにて、 Recovery ServiceのVaultをクリックすると、レプリケーション正常性のステータスやフェイルオーバーテストのエラー状況を確認できたり、エラーが発生している場合はエラーに対するガイダンスを確認することも可能です。
これまではDR対策を設定する目的の色が強かったポータルですが、これらのアップデートによって、DR対策を管理する目的としても利用可能となり、よりユーザーにとって使いやすくなったといえます。
▲レプリケートやフェイルオーバーテストのステータスを確認可能
NSGのサービスタグ機能がGA
ネットワークセキュリティグループ(NSG)において、特定リージョンのストレージや、SQL DatabaseリソースをIPアドレスの範囲として指定できる機能がGAされました。これまで、仮想マシンがパブリックIPを有するPaaS等のようなリソースと通信を行う際は、使用されるIPアドレスが膨大かつ動的なため、ネットワークのアクセス制御を設定することが困難でしたが、今回の機能リリースによって、そういったPaaSと連携する仮想マシンのNSGをよりセキュアに設定できるようになりました。また、仮想ネットワークサービスエンドポイントと組み合わせることで、PaaS側、仮想マシン側双方での制御が可能となり、より厳格なアクセス管理が可能となります。
本記事の詳細につきましては以下リンクをご参照ください。
・クラウド プロバイダーの中で最も高価値な運用環境ワークロード サポートを提供する新しい Azure Standard サポート
・Azure Site Recovery の包括的な監視機能の一般提供を開始
・Azure Backup を VM 作成エクスペリエンスに統合
・Preview 開始の新機能: NSG のサービス タグ “Azure Storage” についての実演
※↑は過去の記事ですが、NSGサービスタグの機能が詳しく解説されています。