CCNA 合格体験記

はじめに

本記事は「CCNAの合格を目指している方/受験を検討している方」に対して、

実際に私がCCNAを受験を決意し合格するまでの過程を紹介することで、読んでくださる方が目標を達成する一助になることを目的として作成しました。

具体的には、学習のスケジュールや使用した教材、学習をする上で感じたこと等を紹介いたします。

 

筆者について

筆者は新卒未経験で入社をし、クラウドを用いたシステムの開発を行う部署に配属されました。現在Azureでの業務経験は1年ほどになります。※資格取得時

 

受験の動機

いくつかのプロジェクトにアサインされ業務を進めていく中で、「ネットワークに関する知識の習得」の必要性を強く感じるようになったためです。配属時はMicrosoft Azureを中心に学習を進めていたのですが、そもそもネットワークを理解できていなければAzureの各サービスに関する理解も深まらないという(当たり前の)事実に気付き、ネットワークを体系的に学べる資格を探したところ、この「CCNA」があることがわかり、受験することを決めました。

 

学習を進める中で感じたこと

最初に述べておきたいのが、「CCNAの試験では選択問題だけでなく、コマンドを直接打ち込む問題も出題される」ということです。これは完全に筆者の落ち度なのですが、実際の試験で出題されるまでこの事実を知らず、非常に動揺してしまいました。試験後に調べたところ、「コマンドを直接打ち込む問題がある」ことだけではなく、「どの分野のコマンドが出題されるか」まである程度決まっていることが分かりました。ただし、これは今までの試験でそうだった、というだけで決まっているわけではないそうなので、ここでは割愛します。合格を目指す方は「コマンドについては何も見ずに最初から最後まで書けるようにしておく必要がある」ということをご認識ください。

また試験では、それほど難度の高い問題が頻繁に出題されるわけではありません。ただし、この試験自体の難易度を圧倒的に上げている要素が2つあり、

・問題総数が100問近くあるのに試験時間が120分しかない

・一度回答した問題は再度回答することはできず、問題も見直せない

 

この2つの要素が中途半端な学習での合格を防ぐ防護壁のような役割をしており、計算問題以外の選択問題で1分以上悩む状態だと必ず時間が足りなくなります。一度回答した問題も見直しができないので、正確な知識を素早く抽出できるように演習を積む必要があります。

 

学習のスケジュール

筆者は2ヵ月程度の学習で合格することができました。ただし、基本情報技術者試験/応用情報技術者試験でネットワークの基礎の基礎程度の知識はあったため、全く未経験の方は3~4ヵ月程度の学習期間を確保できると良いかもしれません。時間については平日0~1時間、休日3~4時間程度です。ただし2週間前からは平日1~2時間、休日6~8時間程度で、一気にブーストをかけました。最初の1ヵ月でインプット、次の1ヵ月でアウトプットを行いました。

 

学習に使用した教材

インプットに使用した教材は以下の通りです。

 

徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応 徹底攻略シリーズ

Amazon.co.jp: 徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応 徹底攻略シリーズ eBook : 株式会社ソキウス・ジャパン: 本

 

これはいわゆる「黒本」と呼ばれる参考書です。

インプットはこれ1冊で問題ないと思います。この参考書が優れている点は、内容がストーリー仕立てになっていることです。このような問題がある→この構成/プロトコルで解決→それによりこのような懸念が生まれてしまい→それに対する新しい機能として…のように、一連の流れの中で体系的に各技術を学習することができます。とにかく忘れにくいです。1つの物語を読んでいるような感覚で学習できます。コマンド関連の内容は無機質で辛いですが、合格には必須なので耐えるしかないです、、、

 

アウトプットについてはWeb問題集の「ping-t」を利用しました。

Ping-t

 

特に説明することもないのですが、「助け合いフォーラム」や「合格体験記」等もあり、モチベーションが維持しやすいです。登録無料なので是非登録してみてください。

 

学習方法

黒本でのインプット→ping-tでのアウトプットを繰り返し、正答率80%を達成することを目指しました。本試験の合格ラインが正答率75%程度のためです。コマンド関連は何も見ずに紙にかけるようになるといいと思います。絶対にやっておきたいことが「模擬試験を実際の条件(時間)で解く」ことです。これは「分からない問題が出題されたとき、時間をかけすぎず適当に回答して次に行く」スタイルに慣れることが目的です。時間が非常にタイトなので、いつまでも悩んでいると「後半にある簡単な問題」にたどり着けずに試験が終わってしまいます。頭ではわかっていても、実際の試験で「適当に回答する」ことを行うと少なからずメンタルに来るので是非慣れておきたいです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

CCNAは内容自体も簡単ではありませんが、何より試験形式が合格難易度を底上げしています。

ただ勉強すれば合格できるわけではなく、本番を想定した準備が重要になる試験だと思います。

この体験記が少しでもお役に立てれば幸いです。

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