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AzureでWindows 10を利用する際は、KMS(キー管理サービス)認証に加えAzureADベースのライセンス認証が必要になります。
これまでのKMS認証のみでは、マルチテナント環境でユーザー単位のWindowsライセンスの適切な管理が難しいことから、意図しないライセンス違反を防ぐためにこのような仕様が適用されております。
そのため、AzureのWindow Serverを利用する際は、KMS認証が行われるため、別途ライセンスを用意する必要はありませんが、AzureでWindows 10を利用する際は、別途ライセンスを用意して認証することで、Windows 10のアクティベーションを行う必要があります。
※詳細につきましては、以下の記事をご参照ください。
参考記事:「Windows 10 on クラウドのライセンス認証について」
1. 必要なライセンスについて
AzureでWindows10を利用する際は、以下のいずれかのライセンスが必要になります。
- Microsoft 365 E3/E5
- Microsoft 365 F3
- Microsoft 365 A3/A5
- Windows 10 Enterprise E3/E5
- Windows 10 Education A3/A5
- Windows VDA E3/E5
※参考記事
2. ライセンスの認証の方法について
Azureに構築したWindows 10に、ライセンスが付与されているユーザーでログインすることで、ライセンス認証が行われます。
Azureの仮想マシンにおいてWindows 10をアクティベーションするための、仮想マシン作成~ライセンス認証の手順について記載致します。
(1) AzureADでユーザーにライセンスを付与
アクティベーションに必要なライセンスをログインするユーザーに割り当てます
(2) 仮想マシンの作成
AzureADのユーザーで仮想マシンにログインできるように仮想マシンを構成します
(3) 仮想マシンへのログイン
Windows 10をアクティベーションするために、ライセンスを持ったユーザーでログインします
(4) 認証ができているかの確認
ライセンス認証が正しくできているか確認します
(1) AzureADでユーザーにライセンスを付与
①「Azure Active Directory」>「ライセンス」をクリックし、「すべての製品」からユーザーにライセンスを割り当てます。
(2) 仮想マシンの作成
① Windows10の仮想マシンを作成します。
② 「管理」タブで、「Azure ADでログインする」にチェックを入れます。
③ 作成した仮想マシンで、「アクセス制御(IAM)」 > 「ロールの割り当て」 > 「追加] の順にクリックし、ライセンスを割り当てたユーザーに「仮想マシンの管理者ログイン」または「仮想マシンのユーザーログイン」ロールを割り当てます。
(3) 仮想マシンへのログイン
① ライセンスを割り当てたユーザーで仮想マシンにログインします。
※AzureADに参加しているVMに対してログインする際は、ログイン元のデバイスも同様にAzureADにデバイス参加している必要があります。
参考記事:「Azure AD 資格情報を使用して Windows VM にログインする」
(4) ライセンス認証の確認
① 正しくライセンス認証がされると、OSのエディションの表記が、「Windows 10 Pro」から「Windows 10 Enterprise」に変わります。
こちらの仕組みの詳細については、以下の資料をご参照ください。