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こんにちはDXソリューション統括部の村松です。
今回は仮想マシンのリソース監視(CPU使用率、メモリ使用率、ディスク使用率)についてお話させていただきます。
ある案件でAzure上に仮想マシンを構築したのですが、その中で運用設計として仮想マシンのリソース監視を行うことになりました。
そこでAzure Monitorでターゲットリソースに対象の仮想マシンを選択したのですが以下の図の通り、
仮想マシンのリソース監視に必要なメトリック(*1)を選択することができませんでした。
(*1)CPU使用率、メモリ使用率、ディスク使用率を表すメトリックデータ
どうやらAzure Monitorはリソース監視に必要なメトリックを収集しないようでした。
じゃあそのメトリックを収集するにはどうすればいいのか?と調べたところLog Analyticsが必要とのことでした。
Track basic metrics such as CPU, Disk and Memory Usage within Operations Management Suite
そのため仮想マシンのリソース監視を行うには仮想マシンにLogAnalyticsのエージェントをインストールして、
OMSワークスペース(*2)に転送するように設定し、Azure Monitorからは仮想マシンを監視するのではなく、
そのメトリックを収集しているOMSワークスペース(*2)を監視するよう構成する必要があるそうです。
(*2)OMSワークスペースとはLogAnalyticsでデータの収集や検索を行うために事前に用意しておくAzureリソースのことです。
(*2)実際の収集したデータはOMSワークスペースに格納されます。
構成としては以下の図のようになるかと思います。
実際にAzure MonitorからLog Analyticsを監視すると以下の図のように仮想マシンのリソース監視に必要なメトリックが収集できることが確認できます。
(以下の図ではメモリ使用率を監視しています。)
これで仮想マシンのリソース監視ができるかと思います。
仮想マシンのリソース監視に必要な設定については以下をご覧ください。
Azure Monitor を使用してハイブリッド環境の Linux コンピューターからデータを収集する
Azure Monitor を使用してハイブリッド環境の Windows コンピューターからデータを収集する
アラート設定については以下をご覧ください。
Azure Monitorを使用してログアラートを作成、表示、および管理する
以上 今回はここまでになります。またお会いしましょう!