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こんにちはDXソリューション統括部の村松です。
今回は何らかの理由でAzure AD Connectを再構築しなければならない際によくお問い合わせいただく、
Azure AD Connectの再構築における既存環境への影響についてお話いたします。
特にお客様が心配されるのは“すでにAzure ADに同期されてしまったアカウントへの影響”でないでしょうか?
結論から申し上げると既にAzure ADに同期されたアカウントには影響はありません。
Azure ADに同期されたアカウントは、オンプレADとAzure ADそれぞれでソースアンカーとして指定された属性に値が書き込まれています。
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オンプレAD側のソースアンカー属性:ms-DS-ConsistencyGuid
Azure AD側のソースアンカー属性:ImmutableId
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オンプレADから同期されたAzure ADアカウントの属性”ImmutableId”には、オンプレADアカウントの属性”msDS-ConsistencyGuid”を Base64 でエンコードした値が書き込まれます。
つまりAzure AD側で”オンプレAD⇔Azure AD間”のアカウントの情報をもっていることになります。
(同一アカウントと認識できるキーをもっていることになります。)
そのため、それぞれの属性値を編集したり削除しない限りは、Azure AD Connectを再構築したとしてもAzure AD側で既存アカウントが削除されたり、
アカウントが二重作成されることはありません。
以上 今回はここまでとなります。またの機会にお会いしましょう!