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実際に予約をキャンセルする管理者アカウントに、該当会議開催者の予定表フォルダーのアクセス権 [Editor (編集者)] を付与することで、会議室キャンセルが可能です。
予定表フォルダーの個別アクセス権を付与する手順
Windows PowerShell コマンドレットでアクセス権を付与する方法
【手順】
- Windows PowerShell を起動し Exchange Online に接続します。
[Exchange Online PowerShell への接続]
https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/exchange/exchange-online/connect-to-exchange-online-powershell/connect-to-exchange-online-powershell -
現在のアクセス権を確認します。
<構文>
Get-MailboxFolderPermission -Identity “会議開催者メールアドレス:\予定表”<実行例>
Get-MailboxFolderPermission -Identity “User01@contoso.com:\予定表”
<コマンドレット実行結果例>
FolderName User AccessRights
———— —— ————
Calednar 既定 {AvailabilityOnly}
Calednar 匿名 {None}
<補足>
User01:\予定表 が見つからない旨のエラーが発生した場合は、コマンドレット内の “予定表” 部分を “Calendar” に変更して実行してください。 -
固有のアクセス権を設定します。
<構文>
Add-MailboxFolderPermission -Identity “会議開催者メールアドレス:\予定表” -User “権限付与先管理者メールアドレス” -AccessRights “付与するアクセス権”<実行例>
Add-MailboxFolderPermission -Identity “User01@contoso.com:\予定表” -User Admin01@contoso.com -AccessRights Editor - 上記設定後に管理者アカウントで予定表にアクセスし会議室の予約キャンセルを実施します。該当予定アイテムは会議室からキャンセルされ、
出席者にキャンセル通知が配信される動作となります。 -
対応後、個別で設定したアクセス許可を削除します。以下でユーザーを指定した個別のアクセス許可の削除が可能です。
<構文>
Remove-MailboxFolderPermission -Identity “ユーザーメールアドレス:\予定表” -User “権限付与先” -Confirm:$False<コマンドレット実行例>
Remove-MailboxFolderPermission -Identity “User01@contoso.com:\予定表” -User “Admin01@contoso.com” -Confirm:$False
開催者のメールクライアントから管理者へアクセス権を付与 (共有) する方法
以下は予約者のOutlook上で管理者に共有する形で権限を与える方法となります。
■Outlook on the Web (OotW) の場合
- 会議開催者ユーザーのアカウントで OotW にサインインし、予定表にアクセスします。
- 画面右上の [共有] をクリックします。
- 権限付与先管理者のメールアドレスの最初 2 ~ 3 文字を入力し、表示された候補から権限付与先を選択します。
- [共有] をクリックします。
- 画面下に権限付与先ユーザーが表示されるので、プルダウンメニューから付与するアクセス権を選択します。
- 右上の [×] で画面を閉じます。
■Outlook クライアントの場合
- 会議開催者ユーザーのアカウントで Outlook クライアントを起動し、予定表にアクセスします。
- 左ペインにて、共有する予定表を右クリックし、[プロパティ] を選択します。
- [予定表 プロパティ] ウィンドウにて [アクセス権] のタブを選択します。
- [追加] をクリックし、一覧からアクセス権を付与する管理者アカウントをダブルクリックして下部 [追加] 欄に表示させ、[OK] をクリックします。
- [アクセス権許可レベル ] のプルダウンメニューから [編集者] を選択します。
- [OK] をクリックします。