この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。
直近で更新された Azure 情報の中で、より多くのお客様にメリットのある情報をピックアップしてお知らせします。
Microsoft Azure Ultra Disks の一般提供開始
Microsoft Azure Ultra Disks の一般提供開始
1年程度プレビュー期間があった、Azure Ultra SSD Storage の一般提供が開始されています。Azure Ultra SSDは、最も要求の厳しいAzure Virtual Machinesとコンテナーワークロードに対して、
ミリ秒未満のレイテンシ(低レイテンシーがポイントです!)で高パフォーマンスを提供する新しいManaged Disks製品です。
Azure Ultra Disk を使用すると、SAP HANA、Microsoft SQL Server、MongoDB、Cassandra、Oracle DB、Postgre SQL、NoSQL、MySQL などの(要件の厳しい)アプリケーションやデータベースで、
スケーラブルなパフォーマンスとミリ秒以下の待ち時間を実現できます。
Ultra Disk Storageの導入により、Azureでは、
Ultra Disk Storage、
Premium SSD、
Standard SSD、
Standard HDD
の4種類の永続ディスクが提供されています。(Disk Storageは4種類)
Ultra Disk Storageのパフォーマンス特性
Ultra Disk Storageは、4 GiBから64 TiBまでの範囲のサイズで、細かくサービス提供されています。さらに、容量に関係なく、ディスクのIOPSと帯域幅を動的に構成およびスケーリングできます。
- 4 GiB から 64 TiB のディスク サイズを選選択可能
- ストレージ容量が少ない場合でも、ディスクごとに最適なパフォーマンスを実現
- 柔軟かつ革新的なアーキテクチャ機能を使って、利用中の仮想マシンを再起動せずにディスク パフォーマンスを管理
– 毎秒 1 MB から 2,000 MB のスループット
– 100 から 160,000 の IOPS
– Ultra Diskは、ローカル冗長ストレージ(LRS)でのみ使用可能
Ultra Diskについての内部処理の仕組みについては
Inside Ultra Disk Storage
の「Inside Ultra Disk Storage」にて紹介されています。
料金について
Ultra Disk
料金体系は2019年10月1日に公開される予定で、それまではプレビューレートで引き続き課金されるとのことです(はっきりとした金額が分かっていません)
10月1日以降、料金サイトでも時間あたりの料金が表示される予定です。
Microsoft Azure Ultra Disks の一般提供開始
Azure Archive の拡張された機能がパブリック プレビュー
ブロック BLOB と Archive Storage で 以下の3 つの新しい機能拡張がパブリック プレビューとなりました。
1.Azure Archive からの優先度付きの取得 – リハイドレートの優先度を高くすると、アーカイブからの緊急のデータのリハイドレートのニーズに対応でき、
数 GB の BLOB の取得を、通常は 1 時間未満で行えます。
2.任意のアクセス層に BLOB を直接アップロード – PutBlob または PutBlockList API で、BLOB データを任意のアクセス層 (ホット、クール、アーカイブ) に
直接アップロードできるようになりました。これにより、コールド データをオンプレミスから Azure Archive に直接書き込むことができるため、コストの節約を直ちに実現できます。
3.CopyBlob の拡張された機能 – CopyBlob API でアーカイブ アクセス層をサポートできるようになり、同じストレージ アカウント内でアーカイブ アクセス層へのデータのコピーと、
アーカイブ アクセス層からのデータのコピーが可能になりました。これには、上記の 2 つの機能 (優先度付きの取得および選択した層に直接アップロード) のサポートも含まれます。
[補足]
今回のアップデート内容ですが、BLOB Storageのアクセス層を理解していないとどういった機能なのかわかりづらい部分がありますので補足を記載しておきます。
BLOB Storageのアクセス層は以下の3つに分類されます。
ホット – 頻繁にアクセスされるデータの格納に最適化されています。
クール – アクセスされる頻度は低いものの、少なくとも 30 日以上保管されるデータの格納に最適化されています。
アーカイブ – ほとんどアクセスされず、少なくとも 180 日以上保管され、待ち時間の要件が柔軟 (数時間単位) であるデータの格納に最適化されています。
アーカイブ ストレージ内のデータを読み取るには、まず、BLOB の層をホットまたはクールに変更する必要があります。 このプロセスは「リハイドレート」と呼ばれ、完了までに数時間かかることがあります。
今回のアップデートの「1.Azure Archive からの優先度付きの取得」はこの時間がかかる変換部分で、”優先度を上げる高速オプション”が利用できるようになった、といった内容です。