この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。
直近で更新されたAzure情報の中で、より多くのお客様にメリットのある情報をピックアップしてお知らせします。
Network Performance MonitorによるExpressRouteの監視機能
Network Performance MonitorでのExpressRoute監視機能が一般提供されました。この機能では、ExpressRouteにて接続されているオンプレミスのエンドポイントと仮想ネットワーク間のパケットロスやネットワークレイテンシを監視することが可能です。アラートを設定しておくことで損失やレイテンシがしきい値に達したときに、通知を受け取ることも可能です。
ExpressRouteはオンプレミスとAzure間に多くのノードが存在していることから、接続に遅延や損失が発生した場合、原因個所の特定が困難な場合がありましたが、本機能によりネットワーク構成を可視化することが可能です。可視化された図では、すべてのノード、オンプレミスネットワーク、回線プロバイダーのネットワーク境界、ExpressRoute回線、マイクロソフトのネットワーク境界、Azure上の仮想マシンなどを表示できるため、トラブルが発生した際に原因箇所を特定するのに非常に有効です。
▲設定後のトポロジビュー、ExpressRouteのプライマリ/セカンダリ通信の状況が可視化されている
仮想ネットワークのサービスエンドポイントの一般提供
仮想ネットワークに対するサービスエンドポイント機能がGAされました。これによって、SQLデータベース、Azureストレージに対してアクセス可能なサブネットを限定できるため、これまでのIP単位や、「Azureリソース」という大きなくくりの制御から、更に細かい通信制御が可能となります。また、仮想ネットワークからSQLデータベースへの通信は、Azureのバックボーンネットワークのみで通信が行われるため、仮想アプライアンスやオンプレミスを経由させて通信を行うインターネットトラフィックよりもセキュアな通信が実現できます。
▲仮想ネットワーク上のサービスエンドポイント作成画面
▲SQL データベースでの接続仮想ネットワーク(サブネット)設定画面
なお、この機能は全てのリージョンで追加料金なしで利用可能です。
また、SQL Data Warehouse用のサービスエンドポイント機能は、すべてのAzureリージョンでプレビューで提供されています。
Azure Filesに対するAzure Backup機能がパブリックプレビューで公開
Azure Filesの領域に対するAzure Backupがプレビューとしてリリースされました。Azure Filesは、SMBプロトコルをサポートするファイル共有ソリューションで、インターネット経由で、ファイルサーバが存在しているかのように、エクスプローラ画面で利用できます。この機能を利用することで、ファイルの安全性を簡潔に確保し、過去のファイルを瞬時に復元することが可能となり、Azure Filesをよりエンタープライズとして活用できるようになります。
本記事の詳細につきましては以下リンクをご参照ください。
・Network Performance Monitor (NPM) で ExpressRoute 監視の一般提供を開始
・Azure SQL Database 用 VNet サービス エンドポイントの一般提供を開始