BacklogとTeamsをLogic Appsで連携する

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Logic AppsはMicrosoft社のサービスだけでなく、多くのサードパーティサービスと統合的に接続し、アプリ・データ・デバイスの連携を実現するとても便利な機能です。
今回は弊社でも多く利用しているブラウザーベースの課題管理ツール「Backlog」の通知をLogic AppsでTeamsに連携する手順を紹介します。
※Logic Appsのポータル表示名は2018年5月頃より「ロジックアプリ」に変更となったようです。本記事内の手順においてはポータルの画面と整合性をとるために「ロジックアプリ」で表記します。

 

1.概要
今回はBacklogで課題の更新を行った際に、「課題名」、「担当者」、「ステータス」がTeamsに連携されるよう設定を行います。
仕組みとしては以下の図の通りです。

設定手順は以下の流れで進めます。
①Backlogから取得するデータのJSONファイルを作成する
②Logic Appsの作成
・JSONスキーマの登録
・Teamsの送信先、通知内容の登録
③BacklogにWebhookの送信先を登録する

 

2.設定手順
①Backlogから取得するデータのJSONファイルを作成する
まずはBacklogから抽出するデータをJSONファイルで作成します。
以下サイトに記載されているBacklogAPIリファレンスのレスポンスボディを基にJSONを作成します。

Backlog APIとは

「課題名」、「担当者」、「ステータス」を取り出すデータを作成したJSONファイルがこちらです。
——-
{
"content": {
"summary":"",
"assignee":{
"name":""
},
"status":{
"name":""
}
}
}
——-

(2)Logic Appsの作成
Azureポータルからロジックアプリを作成・設定していきます。

(1)Azureポータルにログインし「ロジックアプリ」を選択します。

(2)「追加」をクリックし、各種設定値を入力し、「作成」をクリックします。

(3)作成したLogic Appsをクリックします。

(4)ロジックアプリデザイナー画面の「空のロジックアプリ」をクリックします。

(5)「要求」をクリックします。

(6)「要求-HTTP要求の受信時」をクリックします。

(7)「サンプルのペイロードを使用してスキーマを生成する」をクリックします。
※Logic AppsにはJSONスキーマを入力する必要があるため、作成したJSONをJSONスキーマに変換する必要があります。

(8) (1)で作成したJSONを入力し、「完了」をクリックします。

(9)「新しいステップ」→「アクションの追加」をクリックします。

(10)Teamsを検索し、「Post message」をクリックします。

(11)「サインイン」をクリックし、Teamsを利用するアカウントを入力しサインインします。

(12)メッセージを投稿する「Teams ID」「チャンネル」を入力します。

(13)メッセージ内容を入力します。
また、⑧で設定したJSONデータを動的コンテンツとしてメッセージ内容に含めることも可能です。
ここでは、「課題名」、「担当者」、「ステータス」のデータを抽出し入力するよう設定します。

(14)ロジックアプリを保存します。

(15)生成される「HTTP POST の URL」をコピーします。


③BacklogにWebhookの送信先を登録する
Backlog側の設定を行います。
(1)Backlogにログインし、対象のプロジェクトの「設定」→「Webhook」→「Webhookを追加する」をクリックします。


(2)「Webhook名」を入力し、(2)-⑮でコピーしたURLを入力し、Webhookを飛ばすイベントを選択します。


(3)「Webhookを追加する」をクリックします。


以上で作業は終了です。

 

動作確認

実際に課題を更新してみます。
一応通知内容に含まれる項目を赤枠で囲んでみました。


無事Teamsにメッセージが通知されました。
赤枠で囲んだ「件名」、「ステータス」、「担当者」もメッセージに含まれてますね。

 

今回はBacklogとTeamsの組み合わせで試してみましたが、Logic Appsで連携できるサービスは増えています。
企業で利用するコミュニケーションツールが増えていく中で、通知や情報の統合を検討するのであれば、Logic Appsで連携させて一元化を図るのもよいのではないでしょうか。

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