AADCを1.6.2.0以前のバージョンから最新版にバージョンアップを実行する上で注意する点

この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。

バージョンアップの手順について

同期規則が変更されるため、完全同期が必要となります。
Azure AD Connect アップグレード手順については、ステージングサーバを構成し、Azure AD Connectサーバ2台以上の構成とすることが推奨されています。
最も安全なものは3台目を構成した後に、残り2台を順次アップデートする方法が望ましいですが、難しい場合は2台構成の内、1台をアクティブ、1台をステージングとし、ステージングからアップデートを実施し、アップデート後にアクティブとステージングを切り替え、もう片方をアップデートする方法が望ましいです。

同期規則の引継ぎについて

同期規則については基本的に引き継がれますが、1.6.2.0以降にバージョンアップした際、既定値項目については引き継がれず、デフォルト値に戻ります。
バージョンアップ前の情報を取得しておき、バージョンアップ後にカスタム値を設定する必要があります。

実行計画について

同期するサーバのオブジェクト数にもよりますが、完全同期は時間を要します。
そのため、バージョンアップ作業は業務影響が出ない業務非稼働日に実施することが望ましいです。
業務時間中にアクティブとステージングを切り替えてバージョンアップする際は、下記点を考慮に入れると業務影響が無いよう、計画がしやすいかと思います。
・オンプレミスAD→AADC→AADの同期ロジックはオンプレミスAD→AADC、AADC→AADと順番に行います。
・アクティブのサーバは同期を実行すると、オンプレミスAD→AADC→AADの同期が発生します。
・ステージングのサーバは同期を実行すると、オンプレミスAD→AADCの同期は発生しますが、AADへの同期は発生しません。
例えば、ステージング中に完全同期を実行すると、オンプレミスAD→AADCは完全同期されるため、
アクティブに切り替えた際の同期実行時はオンプレミスAD→AADCは差分同期、AADC→AADは完全同期となるため、時間の短縮が見込めます。

転載元:https://jpazureid.github.io/blog/azure-active-directory-connect/introduction-staging-server/

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