Azureが値上げ?対象となる条件を確認し速やかに対処しよう

2023年12月のAzure値上げ発表

2023年12月6日にMicrosoft社より以下の発表がありました。

https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/12/06/231206-information/

 

内容としては、一部の法人向け製品価格が円安の進行によって増加する、と言うものです。20%の増加はかなり影響が大きく、文面のインパクトは大きいですね。なお、このようなAzure価格の上昇は2022年11月にも似たような値上げのアナウンスがされておりました。

https://news.microsoft.com/ja-jp/2022/11/02/221102-information/

 

これらの価格上昇はAzureも含んだ内容となっておりますが、Azureには様々な契約プランがあり、すべてのプランにおいて今回の値上げが適用されるわけではないことに注意が必要です。
この記事では今回値上げが対象となるプランと確認方法について紹介するとともに、条件に該当する場合の対処について紹介したいと思います。価格の上昇割合は大きいですが、字面に踊らされず冷静に対処しましょう。

 

対象となる契約条件

今回アナウンスされている価格上昇は円安の進行による調整となるため、”Azureプラン”等定常的に為替レートの影響を受け日本円価格が変動している契約プランにおいては対象外となります。ただ、対象外と言っても、円安の影響は「既に受けていた」ことになるので、金銭的なメリットがあるわけではありません。
では為替レートの影響を受けておらず、今回のアナウンスの影響がある主な契約プランの例を以下に記載します。


・契約プランが”Enterprise Agreement”となっているもの(いわゆるEA契約)
・契約プランが”従量課金制”となっているもの

 

契約プランは以下の手順で確認可能です。

①Azureポータルにログイン
②サブスクリプション→確認したい特定のサブスクリプションをクリック
③概要の右側の”プラン”を確認

ここで確認できる(上記は契約プラン”Azureプラン”の場合)

 

なお、CSP契約など、Microsoft社から直接ではなく、リセラーを挟んで仕入れている場合、為替レートの影響を含めた料金の設定はリセラーに委ねられている為、料金の影響についてはリセラーに確認しましょう。また、上記以外にも契約プランの種類は数多くあるため上記に該当しない場合は、直接Microsoft社に確認することをお勧めします。

 

値上げ対象の場合

今回値上げ対象の契約となっている場合、残念ながら価格上昇は避けられません。ただその中でも、増加の影響を少しでも抑えられる対処を紹介します。

値上げ適用前にできるだけリザーブドインスタンスを購入する

今回リザーブドインスタンスの価格も値上げ対象となる見込みですが、値上げ前に購入したリザーブドインスタンスは価格が上昇しないため、2024年4月1日より前に、リザーブドインスタンスを購入しておくと、値上げ前の価格でリザーブドインスタンスを購入でき、コスト増加の影響を一定抑制可能です。

 

このタイミングでリソースを整理する

冒頭でも記載した通り、Azureは昨年に続く2年連続の価格上昇となっており、円安の影響とは言え増加の割合が大きいため、そもそもAzureのリソースを整理しコストを削減する、と言う対応が実質的に有効となります。
過去にコスト削減に関する記事を記載していますので、是非以下をご参照ください。

Azure コスト削減に有効な施策をランキング形式で紹介!

Azureのタグ付け方法とその選択について

Azure コスト削減における注意したい5つのポイント

また、自社でコスト削減を行うリソースが無い、と言う場合には、弊社のコスト最適化ソリューションにお任せいただければ、お客様のリソースを最低限に、弊社にて高い効率でのコスト削減対応を実現します。

Azureの価格は為替レートの影響を受け今後も変動が予想されますが、こういったことがなくてもコストは最低限に維持することに越したことはありません。今回の価格上昇をある意味いい機会と捉え、是非皆様の環境が無駄のない効率的なコスト運用となることを応援しています。

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