GitHub Copilotの活用 〜 GitHub Universe Recap 東京に参加してきました 〜

こんにちは。NewITソリューション部の曽我部です。

2024年11月27日に開催されたGitHub Universe Recap 東京に参加してきました。

GitHub Universe Recap 東京GitHub Universe 2024で発表された最新技術や開発手法が紹介されています。
この記事では、Recap 東京で特に注目されたGitHub Copilotの新機能と、AI技術を活用した開発の進化について紹介します。最後に、GitHub Copilot ExtensionsのAzureの実例を紹介します。

主な内容

  • GitHub Copilotの進化:AIコードアシスタントであるGitHub Copilotの新機能や進化についての発表が行われました。特に、マルチモデル選択機能やXcode対応、GitHub Sparkなどが注目されています。
  • 新機能「GitHub Spark」:GitHub Sparkは、自然言語だけでパーソナライズされたウェブアプリケーションを構築できる新しいツールとして発表されました。これにより、開発者はより効率的にアプリケーションを開発することが可能になります。
  • プラットフォームエンジニアリング:開発者ポータル「Backstage」とAIを組み合わせた「PlaTT」シリーズが紹介され、Platform Engineeringを推進する組織に向けたソリューションが提供されました。
  • DevOps導入支援サービス:GitHub Enterpriseを活用したDevOps導入支援サービスが紹介され、組織的な課題解決と技術サポートが提供されました。

いろいろな新機能が紹介されましたが、GitHub Copilotのマルチモデル対応とGitHub Copilot Extensionsについて、実際にためしてみたので紹介します。

そもそもGitHub Copilotのマルチモデル対応って?

GitHub Copilotが複数のAIモデルをサポートする機能が発表され、開発者は目的に応じて最適なAIモデルを選択できるようになりました。生成AIはモデルによって得意、不得意があるため、利用シーンに応じてモデルを選択できるのは非常に助かります。

 

OpenAIのモデル

今までのGPT 4oにくわえ、o1-Preview、o1-miniが使えるようになりました。

  • OpenAI o1-preview
    複雑な問題を段階的に推論する能力を持ち、特にSTEM(科学、技術、工学、数学)分野での性能が優れています。
  • OpenAI o1-mini
    o1-miniは、o1-previewモデルの約3倍の回答速度を持ちながら、複雑な問題を解決するために設計されており、特に論理的思考や問題解決において優れた能力を持っています。

Anthropicのモデル

こちらは驚きました。まさか、Claudeが使えるようなるとは。複雑なタスクが得意とされているモデルとなります。

  • Claude 3.5 Sonnet
    複雑な問題解決や高度な知識を必要とするタスクにおいて優れた性能を発揮します。特に、コーディングやデータ分析が得意とされています。また、最大200,000トークンの入力ができるのが特徴です。

Googleのモデル

さらに、GoogleのGeminiが利用できることもアナウンスされています。現時点、弊社環境では利用できていません。

  • Gemini 1.5 Pro
    最大200万トークンのコンテキストウィンドウを持ち、これにより非常に長い文書や複雑なデータセットを一度に処理することができます。推論能力のベンチマークもトップクラスです。

実際に使った感想は、o1モデルは複雑なコードのレビューや設計書の作成に特に有用でした。Sonnetモデルは、次に説明するExtention機能で、Azureの公式情報をもとに設計や設定ファイルを作成するとき安定した回答がえらるなぁと感じます。VSCode上で設計書やコードを作成しているときにシームレスに利用できることのはなににも代えがたい体験です。

そもそもGitHub Copilot Extensionsって

GitHub Copilot Extensionsは、GitHub Copilotの機能を拡張し、開発者が外部ツールやサービスと統合できるようにする新しい機能です。下の図のように、チャットで作業を依頼するときにさまざまな情報を付与して結果をしてくれます。
 
  • 外部ツールとの統合:GitHub Copilot Extensionsは、外部のツールやサービスをGitHub Copilot Chatに統合することができます。
  • 開発者の利便性向上:開発中に複数のツールを切り替える必要がなくなり、作業効率が向上します。
  • カスタマイズと共有:開発者は自分自身のニーズに合わせたカスタム拡張機能を作成し、GitHub Marketplaceで共有することができます。

いままでもworksace(今開いているファイルを対象)やterminal(コマンドラインでの操作支援)などありましたが、外部のツールやサービスと統合することが可能となり、独自ドメインの知識を利用できるようにもなりました。

GitHub Copilot for Azure

GitHub Copilot Extensionsの一環として提供される「GitHub Copilot for Azure」は、Azureプラットフォーム向けに特化した機能を持つ拡張機能です。
  • Azureサービスに関する情報提供:開発者は、@azureとメンションを付けて自然言語で質問をすることで、Azureのさまざまなサービスや技術に関する情報を得ることができます。
  • リソース管理と診断:Azureリソースの使用状況を要約したり、特定のリソースに関する質問に答えたりすることができます。
  • コスト管理:過去のAzureコストを見積もる機能もあり、開発者は予算管理をより効果的に行うことができます。

たくさんの機能が提供されていますが MicrosoftのLearnを用いた機能を試して見ました。まずチャット欄に「@azure /learn」を入力し、問い合わせたい内容を打ち込みます

すると、関連するlearnの記事を探してきて

回答を作ってくれます。出典のリンクもあり安心です。

最後に

Github Copilotは、もはや空気のような存在で、使っていることを忘れてしまうけど、なくなるととても困る、一番よく使うCopilotがどんどん機能拡張、改善されています。ますます快適に業務を行える環境が提供されていることにワクワクしています。

弊社にご興味をお持ちいただけましたらお気軽にお問い合わせいただけると幸いです。

参考情報

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