Copilot Studioで年末調整を助けてくれるBotを作った話(1)

テスト画面

Copilot Studioとは?

まずCopilotとは、Microsoftが提供しているAI機能です。

(いろいろと種類があるのですが、それについてはまたの機会に……。)

Copilot Studioは、そのCopilotを自分に適したようにカスタマイズできるサービスです。チャットボットをローコードで作成でき、同じローコード製品のPower Automateとも連携させることができます。

今回は、Copilot Studioで「年末調整について聞いたら答えてくれるBot」を作成してみました。

 

作り方

Copilot Studioの最初の編集画面。言語はここで設定する必要があります。

名前に関しては後からでも編集可能ですが、言語についてはここで設定する必要があります。

日本語で使いたい場合は画面上部の「言語の編集」の部分で「日本語」を選択してください。

Copilot Studioトップ画面

作成ボタンを押した後、この画面になります。

画面右側で随時Botのテストができます。

Copilot Studio ナレッジ画面

「+ナレッジの追加」で「なにをデータソースとするのか」を設定できます。

「AIが備える一般ナレッジの使用をAIに許可します」という機能がありますが、今回は一旦オフにして、ナレッジの追加を行おうと思います。この機能についてはまた今度書きます。

今回は、国税庁のWebサイトをデータソースとしたBotを作りたいので、「+ナレッジの追加」を押し、「公開Webサイト」を選択します。

公開Webサイトを選ぶ画面

Webサイトをデータソースとしたい場合は、このように参考にしたいWebサイトのURLを貼り付けるだけでOKです。階層が深すぎるとエラーがでるので、トップページなど浅い階層のものを指定するとよいと思います。

公開WebサイトのURLを貼り付けた様子

追加を押し、データソースとして登録します。追加されると、「サポート情報」タブでも確認できます。

サポート情報タブ

 

テストしてみる

データソースにしたサイトに載っていることを参考に、生成AIが回答を作成し、返してくれます。試しに、テスト画面に「年末調整について」と書いてみます。

テスト画面

返ってきた回答がこちら

令和6年分の年末調整では、年末調整時点の定額減税額(年調減税額)を算出し、年間の所得税額から年調減税額の控除を行う必要があります。定額減税の詳細については「定額減税特設サイト」をご確認ください ​1​​​2​。

きちんと「どこを参照したのか」と参考にしたページのリンクとともに返してくれました。

データソースを指定するだけで回答が返ってくると便利でいいですね~~。

 

データソースにない質問は?

しかし、当然ではありますが、データソースにない質問をすると、回答は返ってきません。

ネコについてきいてみた

国税庁のサイトに載っていなさそうなことで「ネコについて」と聞いてみましたが、わからないと言われてしまいました。

このような、「データソースに指定していない質問がきたときにどうしたらいいのか」については次回書きます。読んでいただきありがとうございました!

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