意外にもコスト削減余地が大きいAzureサービス5選!

はじめに

近年、Azureの価格上昇が続いており、多くのAzure利用者にとってコスト削減が重要な課題となっています。

弊社では、Azure利用企業様のコスト最適化を支援しており、その経験から「意外にもコスト削減余地が大きいAzureサービス5選」について本記事でご紹介いたします。

 

意外にもコスト削減余地が大きいAzureサービス5選

① Azure Backup

Azure Backupは、気づかないうちに、余分なコストが発生しやすいサービスです。

特に、冗長性設定がLRSで十分であるにもかかわらず、GRSが選択されていることで、余分なコストが発生しているケースが多く見られます。

Azure Backup(RecoveryServiceコンテナー)リソースを作成する際、冗長性の設定はデフォルトでGRSが選択されているため、ユーザー側でLRSを選択をしなかった場合、GRSで作成されます。

意図せずGRSが設定されいる場合には、LRSに変更して、コストを削減しましょう。

 

② Azure SQL Database

Azure SQL Databaseでは、購入モデルやサービスレベルによって課金形態が異なるため、コストの最適化が難しいサービスです。

特に、購入モデルに「vCore」、サービスレベルを「汎用」または「Business Critica」を選択している場合、ストレージの課金は、「データの最大サイズ(GB)」に基づいて行われますが、リソースをAzurePortalから作成する際もCLI等から作成する際も、「データの最大サイズ(GB)」は、デフォルトで32GBが選択されているため、ユーザー側で指定を行わない限り、32GBで作成されます。

もし、SQL Databaseが、意図せず32GBで作成されている場合は、適切な値を設定し直し、コストを削減しましょう。

なお、「データの最大サイズ(GB)」は、1GBから設定可能です。

また、Azure SQL Databaseのコスト削減方法については、以下記事でより詳しく解説していますので、是非ご確認ください。

Azure SQL Databaseのコスト削減ポイントとは?

 

③ Virtual Machines (VM)

Azureのコスト削減施策として、VMへのRI適用は割と有名ではありますが、RIの仕様を把握していないために導入ハードルを高く感じ、利用されていないケースが多く見られます。

RIとは、リソースの料金を事前に1年もしくは3年分予約することで、割引価格でサービスを利用できる購入オプションです。

VMのRIは、従量課金制の料金に比べ、最大でコストを72%削減することができるため、大幅にコストを削減したい場合に非常に有効な方法になります。

少なくとも、VMを常時稼働で利用している場合(または常時稼働ではないが、一定以上の時間利用している場合)、RIを適用しないのは非常にもったいないので、RIを適用して、コストを削減しましょう。

 

④ Batchアカウント

Batchアカウント自体ではコストは発生しませんが、プールに設定したノード(=VM)が従量課金でコストが発生します。

意外と知られていませんが、ノード(=VM)にも、RIの適用が可能です。

ノード(=VM)は、AzurePortal上のVM一覧画面に、VMリソースとしては存在しませんが、通常のVMと同様の方法でRIを購入することで、自動でRIが適用されます。

常時起動設定にしているノード(=VM)には、RIを適用し、コストを削減しましょう。

 

⑤ ディスク

ディスクは削除しない限りコストが発生するため、不要なディスクの削除は必須です。

しかしながら、元々はVMのOSディスクやデータディスクとして使用していたが、使用元のVMを削除する際にディスクの削除をし忘れて残存しているケースが多く見られます。

特に、Premiumディスクは1つあたり月数万円のコストが発生することがあるため、使用していないディスクは削除してコストを削減しましょう。

 

おわりに

本記事では、「意外にもコスト削減余地が大きいAzureサービス5選」についてまとめてみましたが、いかがでしたか。

本記事が、Azureのコスト削減を考えらえている方のご参考に少しでもなれば幸いです。

また、弊社では、Azure利用顧客のコストを分析し、最適化のご支援を行う「Azureコスト最適化ソリューション」を提供しております。

コスト削減に関してお悩みがある方はぜひ弊社までご相談ください。

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