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こちらの記事で Azure リザーブドインスタンスは「指定したサブスクリプション、指定した期間、指定したリージョン、指定したVMサイズで稼働する仮想マシンの稼働費用を割引価格で先払いできるサービス」と説明しましたが、厳密にはいくつかフレキシブルな点があります。
対象サブスクリプション
Azure リザーブドインスタンスの適用先として、指定したサブスクリプション以外にも同一テナント(同じ ***.onmicrosoft.com )に属するサブスクリプション全体に対して適用可能です。
この場合は同一テナント上のいずれかのサブスクリプション上の指定したリージョンの指定した VM サイズの仮想マシン費用がリザーブドインスタンスから消費されることになります。
VM サイズ
仮想マシンサイズにも一定のルールの上で柔軟性をもっています。詳しくは以下のリンクを参照ください。
[Reserved VM Instances での仮想マシン サイズの柔軟性]
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/reserved-vm-instance-size-flexibility
簡単に説明すると、仮想マシンにはいくつかのグループまたはシリーズと呼ばれるものがあります。
例えば、F シリーズであれば Standard_F1、Standard_F2、Standard_F4、Standard_F8、Standard_F16 の 5 つの仮想マシンサイズが含まれています。
このように同じシリーズの中であれば相対的なフットプリントに応じて割引が適用されるというものです。相対的なフットプリントとはいくつかのシリーズではコア数と理解しても問題ないです。詳しくはこちらも上記リンクを参照ください。
Standard_F16 のリザーブドインスタンスを購入した場合、F シリーズ 16 コア分まではどのような組み合わせでもリザーブドインスタンスとして適用されるというものとなります。
例えば、以下のように F16 を 1 つに対して、F1 を 2 つ、F2 と F4 と F8 を 1 つずつというのは同じです。
Standard_F16 * 1 = Standard_F1 * 2 + Standard_F2 * 1 + Standard_F4 * 1 + Standard_F8 * 1
このような柔軟性はそもそも仮想マシンの料金がコア数に比例した価格体系になっているから可能と言えるでしょう。
まとめ
このように複数のサブスクリプションや多くの VM を稼働させている場合はうまく購入することで効果的にリザーブドインスタンスを使用することが可能となります。
リザーブドインスタンスをご検討のお客様はぜひ弊社にお問い合わせください。