Windows Virtual Desktop 最新ニュース(2019年11月8日)東日本リージョンの管理プレーンを確認!

この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。

日本で Windows Virtual Desktop(以下、WVD)をご利用中・ご検討中のみなさん、ようやく日本に管理プレーンが出来つつあるようです
すでに Windows Virtual Desktop エクスペリエンス見積もりツールで表示されるネットワークパフォーマンスの高いリージョンの並びの変化に気付いた方もいるのではないでしょうか。
現在どこに管理プレーンがあるのか確認できた範囲で整理していきます。

DNS から存在を確認

rdweb.wvd.microsoft.com を nslookup で確認すると、いくつかのDNSレコードが紐付いているのが確認できます。
一例として、このようなものが返ってきます。

名前: waws-prod-bn1-023.cloudapp.net
Address: 52.177.206.73
Aliases: rdweb.wvd.microsoft.com
rdweb-prod-geo.trafficmanager.net
mrs-eus2r1c001-rdweb-prod.azurewebsites.net
waws-prod-bn1-023.sip.azurewebsites.windows.net

名前: waws-prod-bn1-043.cloudapp.net
Address: 104.209.178.67
Aliases: rdweb.wvd.microsoft.com
rdweb-prod-geo.trafficmanager.net
mrs-eus2r1c002-rdweb-prod.azurewebsites.net
waws-prod-bn1-043.sip.azurewebsites.windows.net

名前: waws-prod-euapbn1-003-f9f4.eastus2euap.cloudapp.azure.com
Address: 52.253.224.223
Aliases: rdweb.wvd.microsoft.com
rdweb-prod-geo.trafficmanager.net
mrs-c1e2r0c001-rdweb-prod.azurewebsites.net
waws-prod-euapbn1-003.sip.azurewebsites.windows.net

*cloudapp.net や *cloudapp.azure.com、*azurewebsites.net、azurewebsites.windows.net は固有のリージョンに展開されたエンドポイントとなります。
通常、WVD に接続すると多くの場合は米国にあるこの URL が返ってきているようです。

その上に被さるように rdweb.wvd.microsoft.com や rdweb-prod-geo.trafficmanager.net が存在しています。
特にこの Traffic Manager を突くことで初期に設置された useast2 以外のリージョンが確認できます。

確認できたリージョン

もしかすると他にもあるかもしれませんが、現時点で確認できた IP からリージョンを確認します。

返ってきた IP がどこのリージョンなのかはこちらで確認可能です。
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=41653(来年6月末に終了するけど、こちらの方がわかりやすい)
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=56519(今後正式なURLながら不備あり)

確認結果

52.177.0.0/16(useast2)
104.209.128.0/17(useast2)
52.253.224.0/21(useast2euap)
52.173.0.0/16(uscentral)
13.89.0.0/16(uscentral)
13.66.128.0/17(uswest2)
52.246.192.0/18(uswest2)
52.246.160.0/19(japaneast)
52.175.128.0/18(japanwest)

東日本リージョン・西日本リージョンがありました!

注意事項として、US 以外にあったとしても US として返される場合があるので、実は他にも用意されているかもしれません。

別のざっくりとした確認方法として、DNS の例の *.azurewebsites.net のレコードを見るとどのリージョンの管理プレーンか名前でわかりやすいです。
eus2 という文字列が含まれるものは米国東部2( useast2 )、wus2 は米国西部2( uswest2 )、西日本( japanwest )は jpw でした。

東日本リージョンは当然ながら日本からは低遅延!

Ping で遅延を確認すると、米国リージョンまでは 100-200 ms くらいありますが、東日本リージョンは私の回線では 10 ms くらいで確認できました。弊社のインターネット回線(遅め?)ではおよそ 60 ms でした。
ご利用のインターネット回線にも依存するので人によっては多少前後するでしょう。

東日本の管理プレーンに対する通信を新幹線移動中にモバイル WiFi で確認しても 120 ms だったのでモバイルユーザーでも現実的なパフォーマンスが期待できるかもしれません。

今後について

まだオフィシャルなアナウンスがないことから徐々に展開準備を進めているところかと思います。安定的に Traffic Manager が東日本リージョンや西日本リージョンを返してくれるようになるタイミングで何らかのアナウンスが期待されます。その時を待ちましょう!

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