コミュニケーションコンプライアンスについて

お世話になっております。
本日はMicrosoft Purviewの「コミュニケーションコンプライアンス」をご紹介したいと思います。

コミュニケーションコンプライアンスはTeamsのチャットやExchangeのメールといったコミュニケーションツールで不適切なメッセージや画像のやり取りを監視・検出する製品になります。

従業員間でハラスメント、不適切なやり取りが行われているや社外に機密ワードを共有するといった不適切なやり取りを検出するツールとして役に立ちます。

ご利用いただく上で必要なライセンスは以下のいずれかになります。

  • Microsoft 365 E5/A5/F5/G5
  • Microsoft 365 E3/A3/F3/G5  + Microsoft 365 E5/A5/F5/G5 コンプライアンスのアドオン
  • Office 365 Enterprise E5
  • Office 365 A5
  • Office 365 Enterprise E3  + Office 365 Advanced Complianceのアドオン

 

早速、コミュニケーションコンプライアンスの動作を確認してみましょう。

Microsoft Purview(https://compliance.microsoft.com/?rfr=AdminCenter)の画面にて、コミュニケーションコンプライアンスの画面に遷移できます。

まずは、コミュニケーションコンプライアンスのポリシーを作成します。

以下のようなポリシーテンプレートが用意されており、そちらから作成することが可能です。独自でカスタムすることも可能です

  • 不適切なテキストの検出:不適切なテキスト(嫌がらせや脅しの言葉等)を検出する
  • 不適切な画像の検出:不適切な画像(成人向け画像等)を検出する
  • 機密情報の監視:機密情報(クレジットカード番号等)が含まれていないかを監視する
  • 規制コンプライアンスの監視:金融や医療などの各種業界等の規制に準拠しているか監視する
  • 利益相反の監視:特定の部署と部署間のコミュニケーションを監視する

テンプレート選択、またはポリシーをカスタムで作成すると一覧に表示されます。ポリシーをクリックすると監視ポリシーの詳細を表示できます。監視対象の場所や通信方向、検出するコンテンツなどを確認できます。さらにポリシーで検知した場合にメール通知する宛先(レビュー担当者)を指定します

 

ポリシーを作成し、一覧でActive状態になるとスキャンが開始されます。スキャンの時間はコンテンツによって異なりますが、「電子メール本文の内容」や「Teams 本文のコンテンツ」等はポリシー作成後から1時間、「電子メール の画像検出」や「Teams 本文の画像検出」等はポリシー作成後から13時間かかるものもあります。詳しくは公式ドキュメントをご参考ください

https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/compliance/communication-compliance-policies?view=o365-worldwide#policy-activity-detection

 

一致するコンテンツが見つかるとポリシーのレビュー待ちアイテムの値がカウントされます。さらにポリシーで設定したレビュー担当者にメール通知されます。
こちらポリシー名をクリックし、「保留中(XX)」タブをクリックすると一致したメッセージの内容や前後の会話履歴を確認できます

検出したコンテンツを確認し、特に問題ない内容であれば、「解決」のステータスにできます。
もし、不適切なメッセージで問題がある内容の場合、エスカレーションやメッセージを削除することもできます。

コミュニケーションコンプライアンスのご紹介となりました。

内部リスク対策の一環としてチャットやメールの不適切なやり取りを監視する対策を是非ご検討ください

 

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