この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。
Azure 上の仮想マシンについては、下記、マイクロソフトのサイトにも記載がある通り定期的にAzureのプラットフォームを更新しています。
ほとんどの場合、Azureのプラットフォーム側の更新については、仮想マシンへの影響が無くユーザー側は意識することはありません。
(一時的にサーバーへ接続できなくなったなどで、ゲストマシン側を調査しても原因が特定できず、マイクロソフトのサポートへ問い合わせたらプラットフォーム側の更新が影響していたということはごくまれにありますが。。)
しかしながら、プラットフォーム側の作業だけではなく、仮想マシン側でも再起動が必要となるメンテナンスがときおり発生する場合があります。
再起動が伴うメンテナンス(ユーザー影響が発生する)については、事前にマイクロソフトより通知があります。
保守・運用を行っていると、計画メンテナンスの通知が来ているが対処はどのようにしたらいいかというお問い合わせをいただく場合がありますので一旦こちらで纏めを記載したいと思います。
■仮想マシンのメンテナンスについて
先にも記載いたしましたが、仮想マシンに影響がないメンテナンスは、再起動が不要となります。
しかしながら、再起動が不要であっても影響がゼロではないメンテナンスもありますが、停止時間としては10秒未満となります。
その場合、一時的に30秒間仮想マシンが停止されますが、その期間、メモリのRAM内に保持され、その後、仮想マシンが再開するとともに同期され復旧します。
一連の動作は、ユーザー側に影響が無く実施されるため、継続して利用できる状態となります。
※一部の仮想マシンのサイズ( G、M、N、H シリーズ)ではメモリ保持メンテナンスは機能しません。
・再起動が必要となるメンテナンス
再起動が必要となる計画メンテナンスですが、事前に通知が届きます。
事前通知にはメンテナンスにの予定日時が記載されており、都合に応じてユーザー自らがメンテナンスを開始することが可能です。
なお、自らでメンテナンス開始できる期間が約35日設けられています。この期間が”セルフサービス フェーズ” となります。
“セルフサービス フェーズ” 期間を過ぎると”予定メンテナンス フェーズ”に移行します。この期間では、メンテナンス日時前にAzure側で仮想マシンに対して再起動の予定がスケジュールされ再起動が自動的に実施されます。
“予定メンテナンス フェーズ”では、ユーザー側でスケジュールすることできませんので、注意が必要です。
予定メンテナンス通知された場合、一定期間猶予がありますので作業調整を行った上で”セルフメンテナンス フェーズ”で対応することをお勧めします。”予定メンテナンス フェーズ”ではユーザー側の”セルフサービス フェーズ” では、セルフメンテナンスをAzureポータル上から実施することが可能です。
Azureポータル上の対象仮想マシンのテキストラベル内に”メンテナンス”が表示されますのでそちらを選択し”メンテナンスを開始する”からメンテナンスを実施します。
※停止期間としては、数分程度です。
計画メンテナンスについては頻度としてはかなり少ないですが、一旦、仮想マシンを停止するということで運用面での調整が必要になると思います。
実際には数分で終わってしまう内容ではありますが、少なからず、影響を及ぼす内容となりますので本内容をご参考の上、対応いただければと思います。
以下、参考サイト
Azure での仮想マシンのメンテナンス
計画メンテナンスの通知の処理