SQL込みVMのSQL日本語化について

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はじめに

AzureでSQL込みのVMをデプロイした際に、デフォルトでは英語版のSQLサーバがプリインストールされています。
日本語版を使いたい・・・と思っても単純にOSの日本語化だけではアプリケーションまで言語が切り替わりません。
そこで本ブログでは実際に手順を示しながら、SQLの日本語化を行っていきたいと思います。

手順

SQLサーバの日本語化の手順は
1.プリインストールされているアプリケーションのアンインストール
2.SQLサーバ(日本語版)のインストール
3.SQL仮想マシンの再設定(Azures上での管理のため)
といった流れで行います。
単純に日本語化を行うだけでしたら1,2の手順を実施していただければと思います。
なお、今回はSQLサーバ2016を使用します。他のバージョンとは画面が一部異なる部分があるかと思いますが、大筋は同じですのでご了承ください。

1.プリインストールされているアプリケーションのアンインストール

まずはプリインストールされているアプリケーションをSQLIaasAgentを残して全てアンインストールします。日本語版のSQLサーバのインストール際に必要なアプリケーションは再インストールされるため、英語版のアプリケーションは一旦削除します。
※もしSQLIaasAgentも間違って消してしまった・・といった場合も問題ありません。消した場合は3.SQL仮想マシンの再設定で再インストールされます。

2.SQLサーバ(日本語版)のインストール

SQLサーバのISOファイルを取得します。
既にお持ちの方は問題ありませんが、もしお持ちでなければ以下のリンクより評価版のソフトウェアがダウンロードできますのでこちらから取得してVM内でセットアップを行ってください。
https://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/evaluate-sql-server-2016

こちらでは詳しいセットアップ手順は示しませんが、必要な設定をセットアップしてください。
なお、セットアップを始めるとプロダクトキーの入力を求められますが、こちらは
C:\SQLServerFull\x64\DefaultSetup.ini
内のPIDに格納されていますのでそちらを参照してください。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: ccce5b43-e610-4681-ba1a-4aa32e0da4f8


また、Azureで設定した通りにdataディスクやlogフォルダをのルート設定したい場合は”データベースエンジンの構成”にて設定を行ってください。

最後まで設定を実施し、インストールが完了したら更新プログラムの適用をおすすめいたします
更新プログラムは以下のリンクから参照可能です
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/latest-updates-for-microsoft-sql-server?view=sql-server-ver15

また、この際にSQL Server Management Studio(SSMS)もインストールしましょう
なお、実行後は再起動が発生します。

3.SQL仮想マシンの再設定(Azures上での管理のため)

最後にAzure上でもSQLの情報が参照できるようにSQLの仮想マシンを再設定します。
以下の作業によりSQL Iaas Agentを再インストールします。
AzurePortalより
SQL仮想マシンから対象のSQL込みVMを選択し、こちらを一旦削除します。
この際、図のチェックは入れないでください。せっかく構成したVMが削除されてしまいます。
※万が一削除してしまった場合はディスクから復元可能です。

SQL仮想マシンを削除後はクラウドシェルやPowerShellなどから以下のスクリプトを実行して新たにフル管理でSQL仮想マシンを作成してください。(VMが停止している場合は実行できないので注意してください)

$vm = Get-AzVM -Name <vm_name> -ResourceGroupName <resource_group_name>

New-AzSqlVM -Name $vm.Name -ResourceGroupName $vm.ResourceGroupName -SqlManagementType Full -Location <Location> -LicenseType PAYG 

以下の参考ページのスクリプトを実行すると、LicenseTypeとLocationを追加で記入する必要があるため上記のスクリプトでは事前に記入しています。なお、LicenseTypeのPAYGは従量課金のことを指します(持ち込みの場合はAHUBを代わりに入れてください)
参考:https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-sql/virtual-machines/windows/sql-agent-extension-manually-register-single-vm?tabs=bash%2Cazure-cli


フル管理でSQL仮想マシンを作成すると以下の画像のようにSQLのストレージ情報などを参照できるようになります。

 

まとめ

以上でSQLの日本語化は完了です。
おおまかなイメージとしては、VMにプリインストールされているアプリケーションをアンインストールし、日本語版で再インストール後、Azure側でIaasAgentをインストールするといった流れです。

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