この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。
■はじめに
こちらの記事では各月の月末に、各機関に報告された不審メールやフィッシングメールをまとめていきたいと思います。
弊社では標的型メール攻撃訓練サービスを提供しており、定期的にこちらの記事を更新していきたいと思います。
■標的型メール攻撃訓練について
疑似的な攻撃メールを送り、URLや添付ファイルを開封したかどうかの調査を行うことを標的型メール攻撃訓練といいます。
訓練を行うことで社員のセキュリティ意識を調査し、そこから従業員への教育を行うことで「人」の強化を行います。
■訓練を行う上での悩み
標的型メール攻撃訓練を実施されている企業様も多いかと思われますが、最近弊社には「訓練がマンネリ化してきている」や「どんなメールを送ったらいいかわからない」といった相談が寄せられています。
意味のある標的型メール攻撃訓練を実施するには「最近流行しているメール」と「実際にはどんなメールが来ているのか」を把握しておく必要があります。
標的型メール攻撃訓練では、例えばコロナやインフルエンザといった時期的に開封しやすいメールをお送りしている企業も多いかと思われます。
もちろん時期的に増える攻撃メールでの訓練も、社員に「こういったメールが流行っているので注意するべき」ということを周知する目的では非常に重要なことですが、それはあくまで一時であることをご認識ください。
通年で流行している標的型メールと時期的に増えるメールを交互に継続的に実施することで、より良い訓練になるかと思われます。
自社で訓練を実施している方も、外部に委託している方にも参考になれば幸いです。
標的型メール攻撃訓練の実施でお困りの際は、弊社までご連絡ください。
■5月の標的型攻撃メールについて
今回は2021年5月にフィッシング対策協議会と迷惑メール相談センターに報告されたフィッシングメールや迷惑メールをみていきましょう。
フィッシング対策協議会に報告された事例
- 2021/05/11 ETC 利用照会サービスをかたるフィッシング
- 2021/05/20 ヨドバシカメラをかたるフィッシング
- 2021/05/24 ファミマ T カードをかたるフィッシング
フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan | ニュース | 緊急情報 (antiphishing.jp)
迷惑メール相談センターに報告された事例
- 2021/04/30 性的脅迫(セクステーション)メールでビットコインを要求するメール
- 2021/05/12 Amazonアカウントに不正なアクセスがあったことのお知らせメール
- 2021/05/19 Amazonプライムの自動更新に関するメール
■まとめ
今回は2021年5月に報告されたメールを見てきました。
今回もAmazonや大手銀行会社、クレジットカードの登録情報の変更などが多かったです。
こういったメールは攻撃者も比較的に作りやすく、流用しやすいです。
参考事例を見ていただければわかる通り、メール本文内に企業のロゴを入れたり、メールには実際の署名を入れることであたかも本物のメールのように見せかけることができます。
URL先のフィッシングサイトも巧妙に作られており、一目見ただけでは本物のサイトと違いがわかりません。
アクセスしてしまったらそれが偽物のサイトだと見分けるのは難しいでしょう。
なのでどんなメールが来たとしても不用意にURLリンクをクリックしたり、添付ファイルを除くのは絶対にやめましょう。
必ず一呼吸おいてから「差出人」、「メールアドレス」、「本文」、「URL先のドメイン」をよく確認しましょう。
また、先月も書いた通り今月もAmazonPrimeといったサブスクリプションに関するメールが報告されておりました。
サブスクリプションには必ずと言っていいほどメールアドレスの登録が必須です。
登録したメールアドレスにはダイレクトメールが来ることが多いので、それに紛れてくる可能性もありますので今後も注意していきましょう。