60分で組み立てたTeamsで動くQnA Makerベースのチャットボットにおいて、できることできないことの整理

この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。

前回の記事で紹介したチャットボットの標準機能で、できることとできないことを簡単に整理してみました。

<前回の記事>
Teamsで使えるQ&Aチャットボットを60分で組み立てる(QnA Maker)
https://cloudsteady.jp/post/8239/


前回の記事を踏まえてた整理です

カテゴリの
Q&AはQnA Makerの標準機能でできること
チャットAIはBot Serviceの標準機能でできること

QnA Makerは
Q&Aナレッジ管理に関連することであれば大概のことはできて

Bot Serviceは
標準でできることはチャットUIに関連する部分が中心だけど、思いつく限りのことは実現できて
簡単なことであれば少ないカスタマイズで実現可能、やりたいことが難しくなるほどカスタイマイズが複雑になります。

今回の記事ははやれることの整理を中心として
次回の記事ではLUISと連携し問い合わせ者の意図を理解して、『乗換案内』ができるボットの実現をしてみたいと思います。

では簡単ですが以下はまとめです。

カテゴリ やりたいこと できる or できない or カスタマイズが必要 できないとしたら、どれくらいのカスタマイズでできるか 備考
Q&A Q&A回答 できる  
Q&A Q&Aの管理(追加・更新・削除) できる 標準の管理画面でQ&Aの追加・更新・削除が可能
Q&A 独自の画面でのQ&Aの管理 できない QnA Makerの標準機能は全てAPI利用が可能な為、APIを活用した実装が可能 APIの活用例・古いQ&AやニーズのないQ&Aの一括編集
・類似したQ&Aの管理
・過去に解決できなかった問い合わせから新規Q&Aの作成
Q&A Q&AのAIトレーニング できる 標準のトレーニング機能がとても優秀
Q&A 独自のトレーニング画面でトレーニングがしたい できない QnA Makerの標準機能は全てAPI利用が可能な為、APIを活用した実装が可能 APIの活用例
・ADの認可情報を用いた、アクセス制御等の実現
・業務特化の独自の機能の実現
Q&A フローに準拠したやりとり できる(プレビュー) 1回のやりとりで、問い合わせが完結できない場合のQ&Aとして、複数回のやりとりで答えを導き出すフローを組むことが可能
チャットAI TeamsやLINEとの連携 できる  
チャットAI チャットAIのウェルカムメッセージの編集 カスタマイズが必要 簡単なソースコード修正で編集可能 デフォルトのウェルカムメッセージは英文
チャットAI チャットAIが質問に回答できない場合のソーリーメッセージの編集 カスタマイズが必要 簡単なソースコード修正で編集可能 デフォルトのソーリーメッセージは英文
チャットAI この答えは参考になりましたか? 『はい』『いいえ』 カスタマイズが必要 簡単なソースコード修正で実装可能
(『いいえ』だった時の振る舞い次第で複雑な実装が必要)
『いいえ』だった時の振る舞いでよくある実装
・有人チャット切り替え
・サポートに連携
・AIとのやりとりの管理者に履歴をメール送信
チャットAI チャットAIが明確な答えが判断できない場合の複数回答※同じような確信度の答えが複数存在する場合 カスタマイズが必要 簡単なソースコード修正で実装可能
(閾値の変更画面等を準備する場合、複雑な実装が必要)

チャットAIが明確な答えが判断できない場合の複数回答例

<問い合わせ>
豊洲でランチしたいんだけど、おすすめはある?

<回答>
この中でお好きなジャンルはありますか?

[イタリアン]
[中華]
[和食]

チャットAI 関係者の空き予定を調整した会議通知&会議室の予約 カスタマイズが必要 Outlookとの連携とニーズにあったルールエンジンの作成が必要  
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