Exchange Online メールフローの構成②

この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。

はじめに

この記事ではExchange Onlineのメールフローを構成するための設定について記載していきます。
今回は”ルール”について記載します。

ルール

トランスポートルールとも呼ばれ、Exchange Onlineの組織全体に影響する設定です。大まかには条件・実行する処理・例外という構成になっています。

1.条件

ルールを適用する条件を指定します。特定の条件を指定する他にすべてのメッセージに対して適用するよう指定することもできます。
例えば以下のような設定があります。
・送信者または受信者 の場所 内部(Exchange Online組織内) or 外部 である
・送信者 または 受信者 のIPアドレスが 〇〇 である
・送信者 または 受信者 が特定のグループのメンバーである
・件名 または 本文 に 〇〇 が含まれる

2.実行する処理

ルールが適用されたメールに対する処理内容を指定します。
例えば以下のような設定があります。
・メッセージを特定のユーザーにリダイレクトする
・メッセージを特定のコネクタにリダイレクトする
 ※「内部の中継」が設定されている承認済みドメインにメールが送信された際に設定する
・メッセージをブロック or 削除する
・宛先やCCやBCCに特定の受信者を追加する

3.例外

例外が設定されている場合、ルールの条件に当てはまっても処理を行わなくなります。設定内容は条件と同じです。
例えば組織外へのメール送信時にはMTAを経由させている場合において、送信先が特定のドメインである場合はMTAを経由させない、といった設定が可能です。

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