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こんにちは Security Architect の 上口(稚)です。
今日ご紹介するのは、Office365E5の機能となりますが、組織(テナント)内のユーザーに擬似的な攻撃を行うことが出来る機能があります。
これを利用することで、実際の攻撃で影響の受ける可能性が高いユーザーや脆弱性を検知することができます。
皆さんの会社でも標的型メール訓練を行われているかと思いますが、高いものでは100万~500万/1回 といった高額な金額をお支払いされている
ケースもあるかと思います。しかも、人間に効果をもたらす期間を想定した訓練を行う場合、残念ながら、3ヶ月しか効果はなく年間4回は行わなけれ
ばならず、費用として年間400万~2000万という高額な金額を標的型メール訓練に費やしている企業もしばしばあります。
IPAの調べでは2017年の情報セキュリティ10大脅威の順位で組織向けの脅威1位は標的型攻撃による情報流出となっています。
また、日本企業がサイバー攻撃を受けると、1社当たりの平均で経済損失は平均37億円になるとも言われています。
内訳は、(生産性の低下や修復費用といった直接費用が5億円)(顧客企業が他社に乗り換えるなど間接費用が14億円)(その他の誘発コストで18億円)
お客様によっては、『 標的型メール訓練を行いたいが高い・・・ 』、『 うちには盗まれるものが無いから・・・ 』
『 うちはFWでブラックリスト登録しているから万全! 』など、仰る方がほとんどですが、標的型メール脅威に対する完璧な対策などありません・・・
そこで、今回ご紹介する機能、Attack Simulator をご紹介します。
極力お金をかけず、標的型メール訓練が自社内だけのポリシーで行うことが出来る機能です。すでにOffice365E3をお持ちであればE5をAdd-Onするだけ。
Attack Simulator 出来ること。
■3 種類の実行できる攻撃シミュレーションの提供されています。
※それでは、今回は標的型メールについてお話していますので、スピアーフィッシング攻撃についてご説明します。
1.Office365またはMicrosoft365管理センターから「脅威管理」→「攻撃シミュレーター」を選択します。
2.スピアフィッシングを選択します。
3.設定を行います。
4.ユーザーまたはグループを選択します。
5.メールの詳細を入力します(カスタムの場合)。※差出人の名前や、差出人のメールアドレスも偽装できます。
6.今回は、デフォルト値の「当選おめでとうメール」にしてみました。(メール本文はカスタマイズ可能)
7.URLをクリックすると、いかにも本物のようなサインイン画面に遷移します。
8.管理画面から被害を受けたユーザーとして、危険にさらされたユーザーを確認することができます。
いかがだったでしょうか。
Office365の機能だけでもこのようなことが出来るようになっています。
専門業者に頼む事はもちろん正しいと思います。が、その業者が本当に日々進化する脅威を把握し、お客様へサービスを提供できるかはわかりません。
当社はお客様の課題からソリューションやサービスをご提供できるパートナーです。
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