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前回の記事で紹介したチャットボットの標準機能で、できることとできないことを簡単に整理してみました。
<前回の記事>
Teamsで使えるQ&Aチャットボットを60分で組み立てる(QnA Maker)
( https://cloudsteady.jp/post/8239/ )
前回の記事を踏まえてた整理です
カテゴリの
Q&AはQnA Makerの標準機能でできること
チャットAIはBot Serviceの標準機能でできること
QnA Makerは
Q&Aナレッジ管理に関連することであれば大概のことはできて
Bot Serviceは
標準でできることはチャットUIに関連する部分が中心だけど、思いつく限りのことは実現できて
簡単なことであれば少ないカスタマイズで実現可能、やりたいことが難しくなるほどカスタイマイズが複雑になります。
今回の記事ははやれることの整理を中心として
次回の記事ではLUISと連携し問い合わせ者の意図を理解して、『乗換案内』ができるボットの実現をしてみたいと思います。
では簡単ですが以下はまとめです。
カテゴリ | やりたいこと | できる or できない or カスタマイズが必要 | できないとしたら、どれくらいのカスタマイズでできるか | 備考 |
---|---|---|---|---|
Q&A | Q&A回答 | できる | - | |
Q&A | Q&Aの管理(追加・更新・削除) | できる | - | 標準の管理画面でQ&Aの追加・更新・削除が可能 |
Q&A | 独自の画面でのQ&Aの管理 | できない | QnA Makerの標準機能は全てAPI利用が可能な為、APIを活用した実装が可能 | APIの活用例・古いQ&AやニーズのないQ&Aの一括編集 ・類似したQ&Aの管理 ・過去に解決できなかった問い合わせから新規Q&Aの作成 |
Q&A | Q&AのAIトレーニング | できる | - | 標準のトレーニング機能がとても優秀 |
Q&A | 独自のトレーニング画面でトレーニングがしたい | できない | QnA Makerの標準機能は全てAPI利用が可能な為、APIを活用した実装が可能 | APIの活用例 ・ADの認可情報を用いた、アクセス制御等の実現 ・業務特化の独自の機能の実現 |
Q&A | フローに準拠したやりとり | できる(プレビュー) | - | 1回のやりとりで、問い合わせが完結できない場合のQ&Aとして、複数回のやりとりで答えを導き出すフローを組むことが可能 |
チャットAI | TeamsやLINEとの連携 | できる | - | |
チャットAI | チャットAIのウェルカムメッセージの編集 | カスタマイズが必要 | 簡単なソースコード修正で編集可能 | デフォルトのウェルカムメッセージは英文 |
チャットAI | チャットAIが質問に回答できない場合のソーリーメッセージの編集 | カスタマイズが必要 | 簡単なソースコード修正で編集可能 | デフォルトのソーリーメッセージは英文 |
チャットAI | この答えは参考になりましたか? 『はい』『いいえ』 | カスタマイズが必要 | 簡単なソースコード修正で実装可能 (『いいえ』だった時の振る舞い次第で複雑な実装が必要) |
『いいえ』だった時の振る舞いでよくある実装 ・有人チャット切り替え ・サポートに連携 ・AIとのやりとりの管理者に履歴をメール送信 |
チャットAI | チャットAIが明確な答えが判断できない場合の複数回答※同じような確信度の答えが複数存在する場合 | カスタマイズが必要 | 簡単なソースコード修正で実装可能 (閾値の変更画面等を準備する場合、複雑な実装が必要) |
チャットAIが明確な答えが判断できない場合の複数回答例 |
チャットAI | 関係者の空き予定を調整した会議通知&会議室の予約 | カスタマイズが必要 | Outlookとの連携とニーズにあったルールエンジンの作成が必要 |