この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。
はじめに
この記事では、PowerShellコマンドでのクラシックモデルからリソースマネージャーモデルへの移行方法の進め方を解説します。
そもそもコマンドで移行するかすらまだ決めていない、という方はこちらの記事をどうぞ
クラシック(ASM)からリソースマネージャー(ARM)モデルへの移行パターン
移行コマンドの種類
移行コマンドは以下の4種類に大別されます。
①予約済みIP、ネットワークセキュリティグループ、ルートテーブルの移行コマンド
②仮想マシン単位の移行コマンド
③仮想ネットワーク単位の移行コマンド
④ストレージアカウントの移行コマンド
こちらの移行コマンドについて処理内容、制限事項について解説します。
移行コマンドにおける制限事項[サポートされない機能][サポートされない構成]部分
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/migration-classic-resource-manager-overview
移行コマンドの実行順序(フローチャート)
移行コマンドの特徴を把握したら、次にどの順番で移行コマンドを実行していくかを決める必要があります。
移行したいリソースを洗い出したうえで、以下フローチャートに応じて、コマンドを実行してください。
※マイクロソフト社公式のフローチャートとほぼ同じ内容です。
移行コマンド作業手順
移行コマンドの作業手順については、公式のページが詳細かつ明るいため、ここではリンクのご紹介のみとなります。
なお、エラーが発生した際に参照可能なエラー一覧も記載いたします。筆者も検証時に諸々エラー確認しましたが、以下ページにてほぼエラーが解決できましたので併せてご覧いただくと良いかと思います。
①予約済みIP、ネットワークセキュリティグループ、ルートテーブルの移行コマンド詳細
・予約済みIP
https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/azure/move-azurereservedip?view=azuresmps-4.0.0
・ネットワークセキュリティグループ
https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/azure/move-azurenetworksecuritygroup?view=azuresmps-4.0.0
・ルートテーブル
https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/azure/move-azureroutetable?view=azuresmps-4.0.0
②仮想マシン単位の移行コマンド手順
以下URL「手順 6.1: オプション 1 – クラウド サービス内 (仮想ネットワーク外) で仮想マシンを移行する」部分
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/migration-classic-resource-manager-ps#step-61-option-1—migrate-virtual-machines-in-a-cloud-service-not-in-a-virtual-network
③仮想ネットワーク単位の移行コマンド手順
以下URL「手順 6.1 オプション 2 – 仮想ネットワーク内の仮想マシンを移行する」部分
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/migration-classic-resource-manager-ps#step-61-option-1—migrate-virtual-machines-in-a-cloud-service-not-in-a-virtual-network
④ストレージアカウントの移行コマンド手順
以下URL「手順 6.2: ストレージ アカウントを移行する」部分
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/migration-classic-resource-manager-ps#step-61-option-1—migrate-virtual-machines-in-a-cloud-service-not-in-a-virtual-network
☆移行コマンドにおけるエラー一覧
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/migration-classic-resource-manager-errors
まとめ
筆者も本記事書くにあたり検証を重ねましたが、サクッと作ったクラシック環境程度であればコマンドはスムーズに完了します。ですので、移行における制限事項を受けるのは、Azureの主流がまだクラウドサービスだった頃に、しっかりシステムを作りこんでいたような企業様が多いような気がします。ライトに使っていたのであればサクッとコマンドで移行できる場合もあると思いますので、まずはリソースの洗い出しをしてから、前回記事の内容を見て移行方針を決定し、移行コマンドを使う場合は本記事のフローチャートにて、実現可能性を確認してみることをおススメします。