Azure Application Gateway Standard v2 SKUの機能

この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。

はじめに

Azure Application Gatewayとは、第7層のアプリケーション層で負荷分散を行うサービスです。

2019430日、Azure Application Gatewayv2 SKUが一般提供されました。

本記事では、Azure Application Gateway Standard v2の機能をご紹介していきます。

 

Azure Application Gateway Standard v2の機能概要

Azure Application Gatewayv2で一般提供されている新機能は以下があります。

・自動スケール

・ゾーン冗長性

・静的VIP

・ヘッダーの書き換え

これらの機能についてご紹介いたします。

 

自動スケール

今回のv2で搭載されたの大きな機能の一つがこの「自動スケール」になります。

v1ではデプロイ時に、想定されるトラフィックに応じてサイズをS,M,Lから選ぶ必要がありました。

ですがv2では自動スケーリング機能が搭載されており、デプロイ時に最小数と最大数を設定します。

 

するとトラフィックパターンに応じて自動でこの数の中でスケールアウト、スケールインを行ってくれます。

最大数、最小数の設定は、デプロイ後もAzureポータルより変更可能です。

 

ゾーン冗長性

Azure Application Gatewayを複数の可用性ゾーンに配置することができます。

どのゾーンに配置するかはデプロイ時に指定することが可能です。

この機能を使用することで、各ゾーンにAzure Application Gatewayをデプロイしなくとも高可用性を実現ことができます。

 

静的VIP

v1ではフロントエンド仮想IPアドレス(VIP)は動的でしたが、v2では静的となりました。

これにより、Appliation Gatewayの再起動が発生してもVIPが変わることはなく、URLを使用してアクセスする必要がなくなりました。

 

ヘッダーの書き換え

v2ではHTTPヘッダーに格納される情報を書き換えることが可能になりました。

Azureポータルより書き換えのルールを使用して、その条件に当てはまる場合にヘッダー情報の書き換えが行われます。

以下の日本マイクロソフト社公式ページのサーバー変数を用いることで、様々な情報を書き換えることができます。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/application-gateway/rewrite-http-headers#server-variables

例えば不要なヘッダー情報を削除したり、脆弱性対策に使用することができます。

 

まとめ

上記の通り、v2 SKUでは便利な新機能が多く追加されています。

またデプロイ時間が短縮されていたり、パフォーマンスがより向上していたりさらに使いやすいサービスとなっている印象です。

Azure上に構築したWebアプリケーションなどへ負荷分散機能を導入する際には、Azure Application Gatewayの導入も検討してみてください。

 

参考

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/application-gateway/application-gateway-autoscaling-zone-redundant

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