AzureMonitorAgentのキャッシュ拡張手順

1.はじめに

 以前に、「AzureMonitorAgentのキャッシュについて」タイトルで投稿しました。

 そのAMAのキャッシュの拡張の手順について、Linuxプラットフォーム(RedHatベース)での実施した手順を今回は記載します。手順については、そのほかの方法があるかもしれませんので、一つの方法と参考にしていただければ幸いです。

 

2.AzureMonitorAgentキャッシュ拡張手順

 AzureMonitorAgent(以降AMAと記載)のキャッシュ拡張については、以下のMicrosoftの公式サイトに記載されています。

 Azure Monitor エージェントのインストールと管理 – Azure Monitor | Microsoft Learn

 

その内容を参考に、自分が実際に実施した手順を以下に記載します。

 なお、AMAのキャッシュ拡張の前提条件として、AMAが対象ホストに正常に導入され、動作していることが前提となります。また、キャッシュの設定は、データ収集ルール(以降DCRと記載)によって定義され、サーバに割り当てることによって実施します。

 

①JSONファイル作成(DCR定義)

 上記公開サイトの「AgentSettings DCR をセットアップする」セクションには、DCR作成JSONファイルと作成したDCRをサーバへ割り当てるJSONファイルの2種類のサンプルがあります。

 本設定は、DCR作成JSONファイルを使用します。DCRのサーバ割り当ては、AzuerPortalのデータ収取ルールから実施するため、DCRをサーバへ割り当てるJSONファイルは、この手順では割愛します。作成例として、以下に100GBキャッシュ拡張用(1GB=1024MB換算)のDCR作成JSONファイルのサンプルを記載します。

 

サンプル:100GBキャッシュのJSONファイル

{
    “$schema”: “http://schema.management.azure.com/schemas/2015-01-01/deploymentTemplate.json#”,
    “contentVersion”: “1.0.0.0”,
    “parameters”: {},
    “resources”: [
        {
            “type”: “Microsoft.Insights/dataCollectionRules”,
            “name”: “dcr-cache100GB-01”,        ♯←DCRの表示名
            “apiVersion”: “2023-03-11”,
            “properties”: {
                “description”: “A AMagent settings”,    #←DCR説明
                “agentSettings”: {
                    “logs”: [
                        {
                            “name”: “MaxDiskQuotaInMB”,
                            “value”: “102400”         #←設定値(100G)
                        }
                    ]
                }
            },
            “kind”: “AgentSettings”,
            “location”: “japaneast”           #←設定リージョン
        }
    ]
}

②作成したJSONファイルのデプロイ

 作成したJSONファイルのデプロイは、AzurePortalの「カスタムテンプレートのデプロイ」のサービスにてAzure上のデータ収集ルールに登録します。

カスタムテンプレートのデプロイの「テンプレートの選択」画面にて「エディターで独自のテンプレートを作成する」を押下し、エディタ画面へ遷移します。

編集画面から、DCR作成JSONファイルを「ファイルの読み込み」で、アップロードします。

なお、読み込みが完了したら、エディタ編集エリアに読み込んだJSONファイルの内容が表示されますので、必要に応じて、設定内容を編集することも可能です。

読み込み完了、または編集完了したら、「保存」を押下し、JSONファイルを保存します。

「基本」設定画面より、「サブスクリプション」、「リソースグループ」、「リージョン」を設定します。

設定内容を確認し、「次へ」を押下します。

「確認と作成」画面にて、出力内容、設定内容を確認し、「作成」を押下するとデプロイが開始します。

デプロイが正常に完了しましたら、以下の完了画面が表示されます。「リソースに移動」を押下することでデプロイされたDCRへ移動することができます。

「データ収集ルール」画面にて、デプロイされたDCR作成JSONファイルの内容が登録されていることを確認します。例:名前「dcr-cache100GB-01」、分類「AgentSettings」

③作成したDCRへサーバを登録

 各サーバへのキャッシュの設定は、②で作成したDCRへサーバを登録することによって、キャッシュ設定が割り当てられます。この設定を実施するにあたり、Azure上仮想マシンにはAMAが導入されている、オンプレミスサーバでは、AzureArcおよびAMAが導入されている必要があります。

AzurePortalの「データ収集ルール」画面にて、②でデプロイしたDCR名を押下し、対処DCR画面へ遷移します。

対象DCR画面にて、「構成」-> 「リソース」を選択します。

対象DCRのリソース画面にて、「追加」を押下し、割り当てるサーバを選択します。

なお、オンプレミスサーバの場合は、AzureArcに登録されたサーバ名を指定します。また、この時対象サーバが起動していない、AMAが正常に動作していない場合は、割り当てに失敗となることがあります。

正常に登録されたら、リソース一覧に選択したサーバ名が表示されます。例としてオンプレミスサーバを登録した際の表示を記載します。

例:syslog-svr01-arc(オンプレミスサーバ)

④設定の反映

 AzurePortalにて、DCRの割り当てが完了後、対象サーバのAMAを再起動します。再起動方法は、OSの種類によって違うのでここでは、割愛します。AMAの再起動が正常に終了したらAMAのログを確認する。「AgentSettings」の文字列の後に、設定値が出力されることで確認できます。(以下はデフォルトでAMAを導入した際のパスとなります)

ログパス:

  /var/opt/microsoft/azuremonitoragent/log/mdsd.info

出力内容:

2026-03-12T03:47:08.9395030Z: Parsing content for configuration with id dcr-e3019ccc7aea4b2d94ee252b3278abc6
2026-03-12T03:47:08.9395810Z: Using disk quota specified in AgentSettings: 102400 MB, adjusted to 90% (Tiered disk size-based calculation): 92160 MB
2026-03-12T03:47:08.9396020Z: Loaded Azure Monitor configuration dcr-e3019ccc7aea4b2d94ee252b3278abc6

4.まとめ

 今回は、前回記載のAMAのキャッシュ調査と同時に設定検証した際の手順を記載しました。

また、DCRへのサーバ登録は、MS公式サイトに記載されたものとは別の方法を実施しています。

JSONファイルのデプロイ方法についても、「カスタムテンプレートのデプロイ」ではなく、「Resource Manager」に登録し、登録したものをデプロイするという手段もあるようです。

 よって、初めににも記載しましたが、AMAのキャッシュ拡張の1つの手順として参考にしていただければ幸いです。

いいね (←参考になった場合はハートマークを押して評価お願いします)
読み込み中...

注意事項・免責事項

※技術情報につきましては投稿日時点の情報となります。投稿日以降に仕様等が変更されていることがありますのでご了承ください。

※公式な技術情報の紹介の他、当社による検証結果および経験に基づく独自の見解が含まれている場合がございます。

※これらの技術情報によって被ったいかなる損害についても、当社は一切責任を負わないものといたします。十分な確認・検証の上、ご活用お願いたします。

※当サイトはマイクロソフト社によるサポートページではございません。パーソルクロステクノロジー株式会社が運営しているサイトのため、マイクロソフト社によるサポートを希望される方は適切な問い合わせ先にご確認ください。
 【重要】マイクロソフト社のサポートをお求めの方は、問い合わせ窓口をご確認ください