Java実行環境のアップデートに伴うTomcatの設定

この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。

■初めに

IPAの情報によると、Oracle 社から Java SE に関する脆弱性が公表されており、早急なアップデートが必要です。

Oracle Java の脆弱性対策について(CVE-2021-2161等):IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

私も上記に該当するJavaの実行環境を使っていたのでアップデートを行ってみました。

その際、内蔵しているTomcatのサービス起動時にエラーが出てしまいましたので、その解消方法を記載したいと思います。

 

実行環境は以下の通りです。

  • OS:Windows
  • JRE:Oracle Java SE 8 Update 281(旧) → Oracle Java SE 8 Update 291(新)
  • Tomcat:apache-tomcat-9.0.45

■Javaのアップデート手順

Javaのアップデートは以下のように行いました。

1.旧バージョンのJavaをアンインストール

①下記サイトよりJavaのアンインストールツールをダウンロード

  Java Uninstall Tool

②Javaのアンインストールツール「JavaUninstallTool.exe」 を実行する

③アンインストールの説明文通り、削除を進めていく

削除して問題ないかよく確認しましょう

アンインストールが完了しました

 

2.Javaのインストール

①下記サイトより最新版のJavaをダウンロードします

全オペレーティング・システム用のJavaのダウンロード

私は64ビット版をダウンロードしました。実行環境に合わせてダウンロードをしてください。

②ダウンロードした「jre-8u291-windows-x64.exe」を実行します

③インストーラーに従いインストールを実行します

最新版のJavaがインストールされました

 

④環境変数を編集する

JRE_HOMEをJavaのインストールしたフォルダに指定する

 

■ApacheTomcatの設定を編集する

ここから本題となります。

私はJavaのアップデートを行った後Tomcatのサービスを起動したとき下のようなエラーがでました。

結論から申し上げますと、このエラーはApacheTomcatが指定したJavaのパスが古いことを意味しております。

カタリナのログにも下記のエラーが吐かれておりました。

  • Failed creating Java ‘C:\Program Files\Java\jre1.8.0_281\bin\server\jvm.dll’.

Tomcatが旧バージョンのフォルダにあるjvm.dllを見に行っていることがわかります。

環境変数を治すだけでは、このエラーは解消されません。

ここからはこのエラーを解消するための方法を記載いたします。

 

①ApacheTomcatのプロパティを開く

コマンドプロンプトを起動し、ApacheTomcatが存在するbinフォルダに遷移したあと下記コマンドを使用し、ApacheTomcatのプロパティを開いてください

  • cd [ApacheTomcatが存在するbinディレクトリ]
  • Tomcat9W //ES//[サービス名]

②ApacheTomcatのプロパティからJavaの設定を行う

 

Javaを押下する。

 

Java Virtuial Machineにjvm.dllのパスが記載されているので「…」を押下し新しいJavaのjvm.dllを指定する。

変更が完了したら「適用」を押下し、「OK」を押下。

これで解決しましたので、登録したApacheTomcatのサービスを開始することができます。

いいね (この記事が参考になった人の数:5)
(↑参考になった場合はハートマークを押して評価お願いします)
読み込み中...

注意事項・免責事項

※技術情報につきましては投稿日時点の情報となります。投稿日以降に仕様等が変更されていることがありますのでご了承ください。

※公式な技術情報の紹介の他、当社による検証結果および経験に基づく独自の見解が含まれている場合がございます。

※これらの技術情報によって被ったいかなる損害についても、当社は一切責任を負わないものといたします。十分な確認・検証の上、ご活用お願いたします。

※当サイトはマイクロソフト社によるサポートページではございません。パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が運営しているサイトのため、マイクロソフト社によるサポートを希望される方は適切な問い合わせ先にご確認ください。
 【重要】マイクロソフト社のサポートをお求めの方は、問い合わせ窓口をご確認ください