Power BI リアルタイムダッシュボードを Power BI デスクトップで作成する

この記事は更新から24ヶ月以上経過しているため、最新の情報を別途確認することを推奨いたします。

はじめに

Power BI でリアルタイムに更新されるレポートを作成しようとすると、Direct Query 接続に対応したデータソースを使用する必要があります。しかし、Direct Query はインポート接続と違い、直接データソースにアクセスしデータソースとするため、データ加工等が自由にできなかったりデータソースに負荷がかかるといった制約があります。
Power BI で DirectQuery を使用する – Power BI | Microsoft Docs

一方、Power BI サービスで提供されるストリーミングデータセットを作成し、その API エンドポイントにデータを HTTP POST することでリアルタイムに更新されるダッシュボードを作成することが可能です。このとき、Power BI サービスで提供されているダッシュボード作成機能は豊富とは言えないものですが、ストリーミングデータセットを Power BI デスクトップに読み込むことで Power BI デスクトップでグラフの作成ができるため、よりリッチなグラフを作成することが可能です。

この記事では、Power BI リアルタイムダッシュボードを Power BI デスクトップで作成する方法を記載します。

ストリーミングデータセットの作成

1.ワークスペース>新規>ストリーミングデータセット をクリックします。

2.API を選択し、次へをクリックします。

3.データセットを作成します。
データセット名、ストリームからの値を入力し、作成をクリックします。
このとき、「履歴の解析」をオンにするとレポート作成が可能になります。

4.プッシュURLの値を保持しておき、完了をクリックします。
通常は PowerShell や何らかのプログラムでこの URL に POST しますが、テスト用に POSTMAN 等のREST クライアントでデータをPOSTすることも可能です。

ダッシュボードの作成

1.新規>ダッシュボードを作成します。

2.ダッシュボード名を適宜入力し、作成をクリックすることで空のダッシュボードが作成されます。

このとき、ダッシュボード作成機能を使用すると、編集>タイルの追加>カスタムストリーミングデータを選択し、適宜グラフを作成しますが値を直接表示することしかできません。

Power BI デスクトップで作成する

Power BI デスクトップを使用するとデータセットに DAX を追加でき、それをダッシュボードに追加することができたりと、よりリッチなリアルタイムダッシュボードとする事ができます。
これを行うには Power BI Desktop でリアルタイムデータセットをデータソースとして選択し、レポートを作成・発行します。
※ただし変数を用いた列の追加が出来ないなど、レポート同等の機能は提供されていません。

1.データの取得>Power Platform>Power BI データセットを選択し、接続をクリックします。


2.ストリーミングデータセットを選択します。

これにより、データセット内のフィールドが読み込まれレポートの作成が可能となるので、同様にレポートを作成し発行します。

3.Power BI サービスにてレポートを開き、ダッシュボードにピン留めします。

まとめ

リアルタイムダッシュボードの表示機能が Power BI デスクトップでも作成できることが分かりました。これにより、リアルタイムダッシュボード機能を Power BI デスクトップファイルとして保存できたり、リッチなグラフを作成できたりとメリットがあります。
この記事がお役に立てれば幸甚です。

5 票, 平均: 1.00 / 1 (この記事が参考になった人の数:5)
評価いただきありがとうございます
読み込み中...

注意事項・免責事項

※技術情報につきましては投稿日時点の情報となります。投稿日以降に仕様等が変更されていることがありますのでご了承ください。

※公式な技術情報の紹介の他、当社による検証結果および経験に基づく独自の見解が含まれている場合がございます。

※これらの技術情報によって被ったいかなる損害についても、当社は一切責任を負わないものといたします。十分な確認・検証の上、ご活用お願いたします。

※当サイトはマイクロソフト社によるサポートページではございません。パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が運営しているサイトのため、マイクロソフト社によるサポートを希望される方は適切な問い合わせ先にご確認ください。
 【重要】マイクロソフト社のサポートをお求めの方は、問い合わせ窓口をご確認ください